0047Last of the Runaways

マイケル・ジャクソン、ホイットニー・ヒューストン、マドンナから、メガデスまで、ロックに限らず広範なジャンルで、セッション・ミュージシャン、プロデューサー、ソングライターとして活躍してきたダン・ハフ。特に、ホワイトスネイクの"Here I Go Again"のラジオ・バージョンでギターを弾き、その大ヒットに貢献したという実績は有名です。そのダン・ハフを中心に、名うてのスタジオ・ミュージシャンが結集したジャイアントの1stアルバム。ソング・ライティングには、1億枚以上のレコードを売った男としてその筋には名高いマーク・スピロも関わっています。

このメンツでつまらない音楽が出来る訳はないですよね。楽曲、演奏、サウンド・プロダクション、全てが最高クォリティーのメロディック・ロックが楽しめます。特に、ダン・ハフのギターはあまりにもカッコよ過ぎます。その上、ボーカルがパワフルで熱くてヘタな専任ボーカリストよりよっぽど上手い。動画を見ると、見た目も精悍で映画俳優みたいだし、ライブ・パフォーマンスも「スタジオ・ミュージシャン」とは思えないほど堂に入っている。なんだこの人は?イントロのハードでスリリングなギター・ソロからぶっ飛ぶ#1"I'm A Believer"、シングル・カットされ大ヒットしたパワー・バラード#4"I'll See You In My Dreams"などなど、全ての曲の中にドラマがあり、豪快さと繊細さが見事に両立している。舌を巻かざるを得ない出来です。それなのに。。。どうも何か物足りない。聴く側の期待値が高すぎるからでしょうか。。。

ダン・ハフ以外のメンバーは、キーボードに、元々ジャズ畑の人でトニー・ウィリアムス、アラン・ホールズワース、サンタナなどとプレイしてきたアラン・パスクァ。ベースには、エイミー・グラント、ケニー・ロジャースなど、カントリーやフォーク系での仕事が多いマイク・ブリグナーデロ。ドラムにはダン・ハフの弟でやはりセッション・ミュージシャンのデヴィッド・タフ。プロデュースは、イギリスのバンドCharlieの中心メンバーだったテリー・トーマス。プロデューサーに転身後は、ジャイアントのほかにも、バッド・カンパニー、フォリナー、テスラなどのアルバムを手がけています。エンジニア兼ミキサーとしてレイフ・マッケンナ、バッキング・ボーカルにリー・ハートなんていう業界有名人(同名異人でなければ)も関与しているのも興味を引かれます。リー・ハートっていう人の、ベイ・シティ・ローラーズとか、ファストウェイとか、ポール・ディアノとか、果てはアン・ルイスとかの関わりは余談になるので別の機会に。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
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■Tracks
01. I'm A Believer (Dann Huff, David Huff, Alan Pasqua, Mark Spiro, Phil Naish)
02. Innocent Days (Dann Huff, Mark Spiro)
03. I Can't Get Close Enough (Dann Huff, Mark Spiro)
04. I'll See You In My Dreams (Alan Pasqua, Mark Spiro)
05. No Way Out (Dann Huff, Terry Thomas, Alan Pasqua, David Huff)
06. Shake Me Up (Dann Huff, Alan Pasqua, Mike Brignardello, Terry Thomas)
07. It Takes Two (Alan Pasqua, Mark Spiro)
08. Stranger To Me (Dann Huff, Mike Brignardello, Terry Thomas)
09. Hold Back The Night (Dann Huff, Mark Spiro, Alan Pasqua)
10. Love Welcome Home (Dann Huff, Mark Spiro, Phil Naish)
11. The Big Pitch (Dann Huff, Terry Thomas, Alan Pasqua)

■Personnel
Dann Huff – lead vocals, guitars
Alan Pasqua – keyboards, vocals
David Huff – drums, vocals
Mike Brignardello – bass, vocals

Terry Thomas – backing vocals
Peter Howarth – backing vocals
Lea Hart – backing vocals

Producer - Terry Thomas