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マルチ・プレイヤーとして、ボン・ジョビ、アルド・ノヴァ、グレン・パートニックなとどプレイをしてきたマイク・ウォルシュを中心に結成されたアメリカのメロハー・グループ、ディパーチャーの1stアルバム。きらびやかなキーボードが特徴のサウンド、起伏の大きいカラフルなアレンジ。。。うーむ、筆者の苦手な分野です。同じメロハーでも、クイーン臭が強かったり、キラキラと華麗なプログレハード的なものは、どうにもダメですね。このアルバムも部分的に良いなと思うところはあるのですが、やはり肌に合いませんでした。好きな方には堪らないサウンドなんでしょうけど。ボーカルの人の喉が硬い感じがするのも気になる。なんだか寛いで聴けない歌唱です。キーボードの陰に隠れて脇役となっているギターもそんなに面白くないし。

このCDにはボーナストラックの後に隠しトラックがあって、CDを回しっぱなしにしておくと、マイク・ウォルシュ自身が歌っているバージョンが3曲聴けます。皮肉なことに本編よりこの隠しトラックのほうが良かった。ボーナス・トラックのケニー・マイケルズ・バージョンも中々良いのですが、マイク・ウォルシュ・バージョンの"A Prayer for Me"がすごく好き。70年代ポップスを思わせる、素朴で懐かしいメロディとアレンジ。こういう曲ばかりだったらまた聴きたいと思うんですが。

レコーディング・メンバーはケニー・マイケルズ(Vo)、マイク・ウォルシュ(G、Key)、ジェフ・シーコット(B)、ジョン・オコンネル(Key)、スティーヴ・パズランティ(Dr)。ゲスト・キーボード・プレイヤーとして、デヴィッド・ローゼンタール(Rainbow, Red Down)が参加しています。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
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■Tracks
01. Faster (Walsh, Hackett)
02. Searchin' (Walsh, Ortiz)
03. The Way You Show Your Love (Walsh, Ortiz)
04. Tonight's the Night (Walsh, Ortiz)
05. Is This Love? (Walsh, Hackett, Ortiz)
06. Anymore (Little Pete)
07. Howling at the Moon (Walsh, Hackett)
08. All So Easy (Walsh, Hackett)
09. Eyes Don't Lie (Hoffman)
10. The Bitter Rage (Walsh, Ortiz)
11. What Goes Around (Walsh, Ortiz)
12. Can't Hurt Me Now (Joe P.)
13. A Prayer for Me [Bonus] (Walsh, Hackett, Heath)

■Personnel
Kenny Michaels – lead vocals
Mike Walsh – guitars, keyboards
Jeff Seykot – bass
John O'Connell – keyboards
Steve Pazzelanti – drums

David Rosenthal – keyboards

Producer - Bob Quinto, Mike Walsh