0030The Book Of How To Make It

スウェーデンのメロハー・グループのデビュー・アルバム。と言っても、元々Promotionというグループ名で2枚のアルバムをリリースしているバンドが、改名して再デビューしたということなので、まったくの新人というわけではありません。ブックレットの写真を見ても新人でないことは一目瞭然。むさくる しく、ゴツいおじさん達(失礼)で、音とのギャップにクラっとします。ライナーノートによると、Promotionのそのまた前身はMark5というファンク・バンドで、Promotionもホーンセクションの入った編成でしたが、イギリスのメロハー・レーベルEscape Musicと契約するにあたってグランド・イリュージョンと改名、編成も音楽性も一新したとのこと。バンド・メンバーとしてクレジットされているのは、 ピーター・スンデル(Vo)、アンダース・リドホルム(Ba, Gt, Key)、ペール・スヴェンソン(Vo)、クリスチャン・スンデル(Dr)、オーラ・カールソン(Gt)、プロデュースはアンダース・リドホルムとなっています。

アルバムを聴くとその完成度の高さにまず驚かされます。長いキャリアを積んだグループならではの仕上がりだと感じました。ハイ トーン・ボーカルはどこまでも伸び、演奏も鉄壁で不安定さは微塵もありません。隅々まで気配りされたバンド・アンサンブル、分厚く複雑なコーラス・ワーク、劇的な曲展開、緩急のある曲配置、全てがパーフェクトです。80年代の超メジャーバンドのような華麗でゴージャスなサウンドは、このバンドが一部の好事家しか知らないマイナーな存在だということを忘れさせてしまいます。と、ここまで褒めておいて何ですが、筆者のこのアルバムへの好感度はそれほど高くあ りません。クイーン嫌いの筆者としては、まずこのような煌びやかでドラマチックでギミックの多いサウンドがそもそも好物ではないのです。メロハー系でいう と、ヴァレンタインとかディパーチャーとかもどうも苦手です。それから、肝心のメロディが心に残らない。何度聴いても歌メロが口ずさめないのです。筆者の耳か頭が悪いせいかもしれませんが。


評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Feeling Strangely Fine (Anders Rydholm, Ola Karlsson)
02. Don't Want To Know (Anders Rydholm, Ola Karlsson)
03. Boys Last Night Out (Anders Rydholm, Ola Karlsson)
04. Accidentally On Purpose (Anders Rydholm, Ola Karlsson)
05. The Book Of How To Make It (Anders Rydholm, Ola Karlsson)
06. Whatever (Anders Rydholm, Ola Karlsson)
07. 105 (And Running) (Anders Rydholm, Ola Karlsson)
08. Parachute (Anders Rydholm, Ola Karlsson)
09. The Desperate Man's Plea [bonus track] (Anders Rydholm, Ola Karlsson)
10. Dont Wait Up (Anders Rydholm, Ola Karlsson)
11. Crazy From The Heat (Anders Rydholm, Ola Karlsson)
12. The Hardest Part (Anders Rydholm, Ola Karlsson)

■Personnel
Peter Sundell - lead and backing vocals
Anders Rydholm - bass, guitar, keyboards
Per Svensson - lead and backing vocals
Christian Sundell - drums
Ola Karlsson - guitar

Stefan Leosson - guitar
Robert Vadadi - guitar
Per Thuresson - guitar

Producer - Anders Rydholm