0014Predator in Disguise

1990年のNWOBHM10周年記念来日公演を契機に、ティノ・トロイ、クリス・トロイ、デニス・ストラットン(元アイアン・メイデン)、ブルース・ビスランド(元ウェポン)で再結成されたプレイング・マンティスの10年ぶりの2ndアルバム。カヴァー・アートは、あの1stと同じくロドニー・マシューズ (Rodney Matthews)の手によるもの。1曲目の"Can’t See The Angels"の、美しいギターハーモニー、哀愁を帯びたメロディ、ドラマティックなコーラス、そして相変わらずのっぺりしたクリス・トロイのボーカル、まぎれもない「プレイング・マンティスの音」が甦ったことにに大きな喜びを感じます。しかし、2曲目"She’s Hot"で「???・・・」と絶句。下品過ぎます。2曲目にくだらない曲をもってきてガクっとさせるところまで1stと同じです。"She’s Hot"をはじめデニス・ストラットンの書いた曲が5曲、トロイ兄弟の書いた曲が6曲、それぞれの個性が溶け合いもせずにただ配置されています。ライオンハート以来のストラットンの中途半端なアメリカン・ロック志向もいただけませんが、トロイ兄弟の曲も、ところどころに「らしさ」は感じられるものの往年の輝きを取り戻しているとは言い難い。まともに歌えるリードボーカルも相変わらず不在。伝説とまで言われた前作Time Tells No Lies 、最高傑作との呼び声も高い次作A Cry for the New World 、間に挟まれたこのアルバムとの落差はあまりにも大きいものがあります。

評価 ★★☆☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
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■Tracks
01. Can’t See The Angels (T.Troy, C.Troy)
02. She’s Hot (Stratton, Hart, O’shaughnessy)
03. Can’t Wait Forever (T.Troy)
04. This Time Girl (Stratton, Pearce, Hart)
05. Time Slipping Away (C.Troy, T.Troy, Bisland)
06. Listen To What Your Heart Says (Stratton, Thomas, White, Hart)
07. Still Want You (Stratton, Hart, O’shaughnessy)
08. The Horn (C.Troy, T.Troy)
09. Battle Royal (C.Troy, T.Troy)
10. Only You(Stratton, Hart, O’shaughnessy)
11. Borderline (C.Troy, T.Troy)

■Personnel
Chris Troy - Lead Vocals on 01, 03, 05, 09, 11, Bass
Dennis Stratton - Lead Vocals on 02, 04, 06, 07, 10, Guitars
Tino Troy - Guitar, Vocals, piano
Bruce Bisland - Drums, Vocals

Producer - Tino Troy & Dennis Stratton
Executive Producer - Masa Itoh, Tom Sassa