0462Life









双子のコンビ、マシュー・ネルソンとガナー・ネルソンの通算6枚目のアルバム。前作Brother Harmonyは何故かThe Nelsonsという名義でしたが、またNelsonというバンド名に戻っています。Brother Harmonyほどカントリー・テイストは強くないものの、その延長線の爽やかなウェストコースト・サウンド風の音を聴かせてくれます。本作のギターはほとんどトム・ブコヴァックが弾いているようで、音色はクリーンかクランチのザックリした感じ。デビュー当時のハードロック的ギター・サウンドではありませんが、この心地良さもたまりません!全体として、温か味のあるキャッチーなメロディ、明るく軽快なサウンド、美しいハーモニーが心ゆくまで味わえる傑作となっています。全曲ともお気に入りですが、いくつかピックアップしてみます。

#1"A Girl Like That"
オープニングにふさわしく、覚えやすく楽しいメロディと軽快なサウンドが印象的な佳曲。本作のハイライトだと思います。

#3"Life"
お父さんのカントリー歌手故リッキー・ネルソンのカバー。穏やかで美しいメロディが心に沁みます。

#5"Someone Like You"
カントリー・テイスト溢れるバラード。優しいメロディに包まれてなんとも心地良くなれます。共作者に1stのプロデューサーだったマーク・タナーのクレジットがあるのが懐かしい。カントリーにフュージョンを混ぜたようなギター・ソロも秀逸。これも本作のハイライトの一つでしょう。

#6"Everybody Cries Sometimes"
ポップなメロディ・ラインとややハードなサウンドが印象的です。これもマーク・タナーとネルソン兄弟の共作です。

#10"Is That How It Is"
少しばかり古き良きフォーク・ロック的味わいのある曲。かのラス・バラードとネルソン兄弟の共作です。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. A Girl Like That (Mark Collie/M. & G. Nelson)
02. I Would If You Want Me To (M. & G. Nelson)
03. Life (Rick Nelson)
04. She Sheila (K. Henderson/B. Holmes/W. McNatt/V. A. Temple Jr.)
05. Someone Like You (Marc Tanner/M. & G. Nelson)
06. Everybody Cries Sometimes (Marc Tanner/M. & G. Nelson)
07. Let's Talk About Me (Victoria Shaw/Steven McClintock)
08. She Said She'd Be Mine (M. & G. Nelson)
09. The Hunger (Taylor Rhodes/M. & G. Nelson)
10. Is That How It Is (Russell Ballard/M. & G. Nelson)

■Personnel
Gunnar Nelson - Lead & Background Vocals, Rhythm Guitar, Dulcitar, Percussion
Matthew Nelson - Lead & Background Vocals, 6 & 12 String Ric Guitars

Ricky Salyer - Drums
Dow Tomlin - Bass
Shane Hicks - Keys
Tom Bukovac - All Other Guitars
Steven McClintock - Background Vocals
Beth Hooker - Background Vocals
Marilyn Martin - Background Vocals
Anthony Joyner - Background Vocals

Producer - Matthew and Gunnar Nelson

ライフ
ネルソン
ビクターエンタテインメント
1999-08-25