0396Giuffria









元Angelのキーボード奏者グレッグ・ジェフリアの名を冠した、アメリカのハードロック・バンドGiuffriaの1stアルバム。後にHouse of Lordsと改名することになるバンドです。この1stアルバムの時点でのグレッグ・ジェフリア以外のメンバーは、リード・ボーカルにデヴィッド・グレン・アイズレー(ex-Sorcery)、ギターにクレイグ・ゴールディ(ex-Rough Cutt)、ベースにチャック・ライト(ex-Quiet Riot)、ドラムは後にLondonに加入するアラン・クリガー。

このバンドのサウンドの最大の特徴は、グレッグ・ジェフリアのキーボードがアンサンブルの中心になっていることでしょう。時にシンフォニックに、時にキース・エマーソン風に、華麗で大袈裟なプレイが全面的にフィーチャーされています。一方、デヴィッド・グレン・アイズレーのボーカル・スタイルは、#3"Don't Tear Me Down"や#4"Dance"に顕著なようにソウルフルで野性的なものです。オーティス・レディングとかウィルソン・ピケット大好きみたいな。グレッグ・ジェフリアが何故ボーカリストとしてデヴィッド・グレン・アイズレーを選んだのかは謎ですが、このミスマッチ感が面白い。ギターのクレイグ・ゴールディも自由奔放に弾きまくっていて、なんだかてんでバラバラな感じ。でも結果として、類型的なアメリカン・ハードロックとは違うサウンドになっていて、それがこのバンドの魅力かなと思いました。

本作からシングル・カットされた#2"Call to the Heart"は全米チャートで15位を記録、アルバム自体26位とそこそこのヒットとなったようです。しかし後が続かず、2ndアルバムのセールス不振でバンドは分解、バンド名をHouse of Lordsに変えて再出発。その際デヴィッド・グレン・アイズレーは追い出されて、代わりにジェイムズ・クリスチャンがボーカリストの座に着きます。ジェイムズ・クリスチャンは大好きなシンガーなのですが、デヴィッド・グレン・アイズレーも捨て難い魅力があるのに。なんて思っていたら、近年デヴィッド・グレン・アイズレーとクレイグ・ゴールディを中心にバンドが再結成されたようです。2017年にアルバムもリリースしたようですが、本人不在でGiuffriaを名乗るのはさすがに憚られたのか、Eisley / Goldyという名義となっています。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
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■Tracks
01. Do Me Right (G. Giuffria, D. G. Eisley)
02. Call to the Heart (G. Giuffria, D. G. Eisley)
03. Don't Tear Me Down (G. Giuffria, D. G. Eisley, C. Goldy)
04. Dance (G. Giuffria, D. G. Eisley, C. Goldy)
05. Lonely in Love (G. Giuffria, D. G. Eisley)
06. Trouble Again (G. Giuffria, D. G. Eisley)
07. Turn Me On (G. Giuffria, D. G. Eisley, C. Goldy)
08. Line of Fire (G. Giuffria, D. G. Eisley)
09. The Awakening (G. Giuffria, D. G. Eisley)
10. Out of Blue (G. Giuffria, D. G. Eisley)

■Personnel
Gregg Giuffria - Keyboards, Vocals on #9
David Glen Eisley - Vocals
Craig Goldy - Guitar
Alan Krigger - Drums
Chuck Wright - Bass, Vocals

Producer - Gregg Giuffria