0379Vandenberg









エイドリアン・ヴァンデンバーグが率いるオランダのハードロック・バンドVandenbergの1stアルバム。他のメンバーは、バート・ヒーリンク(Vo)、ディック・ケンパー(B)、ジョス・ズーマー(Ds)、プロデュースはバンド自身と、Wishbone Ashなどを手がけたスチュアート・エップスとなっています。70年代から地元オランダでTeaserというバンドで活動していたエイドリアン・ヴァンデンバーグは、81年にThin Lizzyのオーディションを受けて落選、一方Whitesnake加入の話もあったものの結局は地元で自らの名を冠したバンドVandenbergを結成し、本作の録音・リリースに至りました。この時Thin Lizzyにはジョン・サイクスが加入しており、また後年Whitesnakeにジョン・サイクスの後釜として彼が参加することになります。なんだか因縁めいていますね。それはともかく、本作はビルボード・チャートで65位、シングル"Burning Heart"も39位とそこそこのヒット作となりました。日本でも「ネザーランドの神話」という邦題でリリースされ結構売れたようです。

このアルバムは、前半4曲(LPだとA面)はスロー~ミドル・テンポ、後半5曲(B面)はスピード・チューンとはっきり分かれているのが特徴です。全曲とも佳曲で、エイドリアン・ヴァンデンバーグの作曲能力の高さを示しています。筆者としてはメロディアスな前半の方が好み。特に、哀愁メロディが秀逸な#3"Wait"、シングルカットされた#4"Burning Heart"は出色の出来だと思います。

プレイの面では、ジョン・サイクスがゲイリー・ムーアに傾倒しているのに比べ、エイドリアン・ヴァンデンバーグはマイケル・シェンカーの影響が強いようです。本作でもリリカルなフレージングや、鼻づまりトーンにそれが見て取れます。好きなタイプなんですが、まだちょっと粗い印象が否めません。バート・ヒーリンクのボーカルは、ロブ・ハルフォードを意識したような歌い方にニヤリとさせられます。しかしこちらも粗く少し線が細いかな。あと細かいことを言えば、ドラムはオカズのタム回しの音だけデカくてうっとうしい。総じて、全体に演奏がバタバタしていて落ち着かないのが難点と感じました。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Your Love Is in Vain
02. Back on My Feet
03. Wait
04. Burning Heart
05. Ready for You
06. Too Late
07. Nothing to Lose
08. Lost in a City
09. Out in the Streets
All music & lyrics by Adrian Vandenberg

■Personnel
Bert Heerink - Lead Vocals
Adrian Vandenberg - Guitar, Keyboards, Backing Vocals
Dick Kemper - Bass, Taurus Bass Pedals, Backing Vocals
Jos Zoomer - Drums, Backing Vocals

Producer - Stuart Epps, Vandenberg


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