0378Goldbrick









2003年リリースされた梶山章(G)と森川之雄(Vo-Anthem)によるユニットGoldbrickの1stアルバムです。バックを固めるメンバーは、永川敏郎(Key-Gerad)、瞬火(B-陰陽座)、斗羅(Ds-陰陽座)というメンツ。この時期梶山氏はジョー・リン・ターナーに抜擢され曲も書いていましたが、採用されなかった楽曲を自身のソロ作で発表しようということで作られたプロジェクトだそうです。梶山・森川の顔合わせは1998年リリースのRainbowトリビュート・アルバム「虹伝説」以来となります。

楽曲はもちろんDeep PurpleやRainbowの影響下にあるものですが、メロディ・ラインは想像していたよりポップでキャッチーな要素もあり、何とは無しに歌謡曲(J-POP)っぽく感じられるのが面白いところ。お気に入りの曲は#9"Sweet Pain"、メロディに哀愁があって良く出来ていると思います。他の収録曲も概ね佳曲揃いで安心して聴けます。ただ、どこかにも書きましたが、日本人HR/HMボーカリストは上手い人でも苦手に感じてしまうことが多く、本作での森川之雄の歌唱にもやはり若干の違和感を感じてしまいました。一方で、梶山章のギターは相変わらず素晴らしいの一言。フレージングもさることながら、縦横無尽・自由自在に跳ね回るようなリズム感が凄い。それから、ストラトキャスターというギターの素性を知リ抜いているからこそできるのであろう絶妙な音色のコントロール。隅々まで気をつかっていながらも奔放さを感じさせるテクニック。ベタ褒めしたくなりますな。ブラックモア流ギター道というのがあるならば免許皆伝確実でしょう。梶山章のギター・プレイを堪能するだけでも聴く価値のあるアルバムだと思います。

最後に蛇足ながら英詞について。今だに日本のバンドが英語で歌うことに異議があるようですが、これはドメスティックな活動のみを前提とするバンドと、ワールドワイドな市場を意識するバンドを一緒くたにしているのではと思います。結果はともあれ、少なくとも「世界」を志向するなら英詞は必須です。良いか悪いかは別として英語が事実上の国際共通語である以上、また、ロックが英語圏で生まれた音楽であることから、母語・母国語で歌っていたら国際的活動のスタートラインにつくのも難しいでしょう。日本以外の非英語圏でも事情は同じです。Scorpionsがドイツ語で、Europeがスウェーデン語で歌っていたら、あのような世界的な成功が得られたでしょうか。どの国にも、母語・母国語で歌うバンドと、世界に向けて英語で歌うバンドがいる。それは普通のことだと思っています。それよりも、日本人が日本語で歌ってるいるのに、バンド名や芸名が横文字というほうがバカっぽいと昔から思ってるけど。

 評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Introduction
02. Striking My Heart
03. One by One
04. Don't Let Me Down
05. Flame of Love
06. Silver Shin
07. Never Forget
08. Prelude
09. Sweet Pain
10. Piece of Heaven
11. Groovy Night
12. Believe in Love
All music written by Akira Kajiyama, all lyrics written by Yukio Morikawa

■Personnel
梶山章 - Guitar
森川之雄 - Vocals

永川敏郎 - Keyboard (Gerad)
瞬火 - Bass Guitar (陰陽座)
斗羅 - Drums (陰陽座)
黒猫 - Backing Vocals (5, 7) (陰陽座)

Producer - 梶山章、森川之雄


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