0365Next Stop LA









フランス人マルチ・ミュージシャン、フレデリック・スラマのプロジェクトAORの2ndアルバム。プロジェクト名が「AOR」で、アルバム・タイトルには必ず「L.A.」が入っていて、中身はウェストコーストAORという、AORオタクとしか言い様の無いスラマ氏。今回もブレずに全く同じ趣向でやっております。インナー・スリーヴには"recorded & mixed in los angeles california"なんて書いてあります。さて中身ですが、前作(1st)のレビューでは曲と演奏はいいけれどボーカルが弱いという感想を書きました。本作も全く同様です。というか、前作で一番ダメだったデヴィッド・チェンバリンという人が今回のメインになっているので、更に悪くなったという印象です。声は細いわ、音程は怪しいわ、なんでこの人起用したのかな。

この作品でもそうなのですが、このAORというプロジェクトのアルバムには同じタイトルの曲が度々収録されています。一部インストパートやボーカルを差し替えたり、ミックスを変えていたり、全く異なるバージョンだったりするみたいですが、面倒臭いので一々確認はしていません。インナー・スリーヴに「いくつかのトラックは80年代に録音した」という意味のことも記されているので、どうやら色々な年代に録音したトラックを加えたり削ったり、チマチマ編集しながら曲を仕立てていると思われます。楽曲やサウンドが古いとか新しいとかいうことは、全くスラマ氏の眼中に無いということですね。聴く方もそのつもりで聴かないといけません。それから、ミュージシャンのクレジットが2箇所に記されていて微妙に異なっていたり、トミー・デナンダーっぽいギターや、トニー・フランクリンっぽいベースが聴こえるのですが、クレジットにはなかったりします。クレジットもあまりあてにならないので参考程度と考えたほうが良さそうです。

最後に哀しいお話を。筆者が聴いているのは2020年発売のリマスター&リイッシュー盤で、枚数限定らしく裏ジャケにナンバリングのスタンプが押してあります。なんと125/150ですよ!150枚しかプレスしてないの?家内制手工業か!あまりに零細な仕事ぶりに驚くと共に、メロディック・ロックの状況を象徴しているようでため息が出てしまいます。。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks (All songs by Frédéric Slama)
01. You're My Obsession (Lead Vocals : David Chamberlin)
02. Just Like a Shadow (Lead Vocals : David Chamberlin)
03. Desperate Dreams (Lead Vocals : David Chamberlin)
04. Let Her Go (Lead Vocals : David Chamberlin)
05. It's Just Too Easy (Lead Vocals : Michael Kisur)
06. The Way You Love Me (Lead Vocals : David Chamberlin)
07. Teach Me How to Love You Again (Lead Vocals : Doug St John)
08. Can One of Your Kiss Do All This? (Lead Vocals : David Chamberlin)
09. On a Distant Path (Lead Vocals : Doug St John)
10. The Only Thing I Ask (Lead Vocals : David Chamberlin)
Bonus Tracks
11. Leave Her to Heaven (Lead Vocals : John Fluker)
12. Never Gonna Let Her Go (Lead Vocals : John Fluker)

■Personnel
Frédéric Slama - Lead & Rhythm Guitars, Keyboards
Doug St John - Lead & Background Vocals
Michael Kisur - Lead & Background Vocals
John Fluker - Lead & Background Vocals
David Chamberlin - Lead Vocals, Guitars, Keyboards
Peter Hume - Keyboards, Guitars, Bass, Drums

Michael Thompson - Additional Guitars (Leave Her to Heaven)
Jim Horn - Saxophone (It's Just Too Easy)
Carlos Vega - Drums Programming (Never Gonna Let Her Go)
Richard Page - Additional Background Vocals (Teach Me How to Love You Again)
Steve George - Additional Background Vocals (Teach Me How to Love You Again)

Producer - Frédéric Slama
 

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