0361Slippery When Wet









近年、東京中野駅前で"Livin' on a Prayer"に合わせて踊る「盆ジョヴィ」にボン・ジョヴィ本人がSNSで反応して話題となっています。その"Livin' on a Prayer"も収録されたBon Joviの3rdアルバム。全世界でのアルバム累計販売は2800万枚という桁違いの数字となっており、全米ビルボードチャートでは8週間1位をキープしました。また、シングル・カットされた4曲のうち、"You Give Love a Bad Name"、"Livin' on a Prayer"はチャートの1位を獲得。ちなみに"Livin' on a Prayer"のPVのYouTubeでの再生回数は6億8千万回と、もう泣いていいのか笑っていいのか分からない数字ですな。この大ヒットの要因としては、本作から曲作りに関与するようになったデズモンド・チャイルドと、プロデュースにあたった大物ブルース・フェアバーンの功績が指摘されてきました。それはもちろんあるでしょうが、やはり一番はジョン・ボン・ジョヴィとリッチー・サンボラが優秀なメロディメイカーであるということなんだ思います。それから、PVを見るとよくわかりますが、恵まれたルックスも含めてこのバンドが持つ「スター性」も大きいでしょう。煌びやかでありながら等身大の親しみやすさも感じさせるのが凄かったなぁとつくづく感じます。

さて、バンドの代表曲ともなった#3"Livin' on a Prayer"、まず歌詞がいいですね。社会の片隅で鬱屈した日々を過ごしながらも希望を失わないトミーとジーナの物語は、まるで短編小説のようだし、世界中の若者の共感を呼ぶ普遍性があると思います。うつむいて歩くようなヴァース、顔を上げて走り出すブリッジ、そして空に向かってジャンプするコーラスと、ドラマチックに展開する曲が歌詞にピッタリ合っています。ライブで観客の大合唱が必ず起きるのも頷ける、掛け値なしにロック史に残る名曲でしょう。この曲をはじめ、#2"You Give Love a Bad Name"などハードポップ調の曲が多いのですが、他にもルーツ・ミュージックの影響を強く感じさせる激シブ曲#5"Wanted Dead or Alive"、B・スプリングスティーンみたいな字余りフォークロック風の#10"Wild in the Streets"など曲調はバラエティ豊富、しかも名曲・佳曲ばかり。これはもう大名盤というほかありません。

なお、オリジナル盤の10曲に加えて、ライブ音源とスタジオ・アウトテイク計7曲入りの2枚組「1998 Special Edition」、ボーナス・トラックとしてライブ音源3曲を収録した「2010 Special Edition」もリリースされています。
 
評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
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■Tracks
01. Let It Rock (Jon Bon Jovi, Richie Sambora)
02. You Give Love a Bad Name (Desmond Child, Jon Bon Jovi, Richie Sambora)
03. Livin' on a Prayer (Desmond Child, Jon Bon Jovi, Richie Sambora)
04. Social Disease (Jon Bon Jovi, Richie Sambora)
05. Wanted Dead or Alive (Jon Bon Jovi, Richie Sambora)
06. Raise Your Hands (Jon Bon Jovi, Richie Sambora)
07. Without Love (Desmond Child, Jon Bon Jovi, Richie Sambora)
08. I'd Die for You (Desmond Child, Jon Bon Jovi, Richie Sambora)
09. Never Say Goodbye (Jon Bon Jovi, Richie Sambora)
10. Wild in the Streets (Jon Bon Jovi)

1998 Special Edition bonus CD
01. Wanted Dead or Alive (Live at Wembley 1995)
02. Livin' on a Prayer (Live/US 1987)
03. You Give Love a Bad Name (Live/US 1987)
04. Wild in the Streets (Live at Wembley 1995)
05. Borderline (Studio Outtake)
06. Edge of a Broken Heart (Studio Outtake)
07. Never Say Goodbye (Live Acoustic Version)

2010 Special Edition bonus tracks
01. You Give Love a Bad Name (Live Version)
02. Livin' on a Prayer (Live Version)
03. Wanted Dead or Alive (Live Version)

■Personnel
Jon Bon Jovi – Lead Vocals, Backing Vocals
Richie Sambora – Electric Guitar, Acoustic Guitar, Guitar Synthesizer, Talkbox, Backing Vocals
Alec John Such – Bass, Backing Vocals
Tico Torres – Drums, Percussion
David Bryan - Keyboards, Noises, Backing Vocals

Producer – Bruce Fairbairn


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