0356Collaboration









スウェーデンのメロハー/AORバンドStreet Talkの1stアルバム。Shapeというバンドが前身で、フレドリック・バーグ(key)、ヨン・ペーション(ds)、トーマス・オルソン(g)の3人はそのメンバー、そこにアンドレアス・リドベリ(g, b, key)が加わりStreet Talkとなりました。ブックレットにはバンド・メンバーとアディショナル・ミュージシャンが別に表記されていますが、本作の実際の担当を見ても次作以降の編成を見ても、フレドリック・バーグの主宰するプロジェクトというのが実態と思われます。サウンドはいかにも北欧AORらしい繊細で涼しげなもの。好みにドンピシャで嬉しくなります。ゲストのボーカリストは「ミスター北欧ヴォイス」ヨラン・エドマン、クリスチャン・アンドレン、ダニエル・ヨンソンの3人で、それぞれの持ち味を発揮した歌唱が楽しめます。また、リード・ギターのアンドレアス・リドベリはテクニックとセンスが際立っていて、おまけにソング・ライターとしての高い才能も示しており、本作以外で名前を見かけないのがなんとも残念に思えるほどです。

#1. Walk Away From Love
JourneyをAORに寄せたような爽快系の曲です。ボーカルはクリスチャン・アンドレン。元々メタル畑のボーカリストでTad MoroseやWuthering Heightsなどで歌っているようですが、本作では力みの無いソフトでナチュラルな歌唱に徹しています。

#2. If You Say It's Over
ボーカルはヨラン・エドマン。メロディアスでライトなAORナンバーです。こういう曲を歌わせたらこの人はピカイチですな。

#3. Standing in the Rain
引き続きヨラン・エドマンが歌うライトAORで、本作のハイライトの一つと言える名曲。同じくボーカルを担当しているCrossfadeを思わせる極上のメロディとサウンドです。うーん、涼しい。

#4. Brand New Start
再びクリスチャン・アンドレンが歌う曲。#1と同傾向の爽やかなメロハーです。ギター・ソロがまた素晴らしい。

#5. Among Friends
アンドレアス・リドベリ大活躍のゆったりとしたギター・インスト。インスト曲に魅力を感じることが少ないのですが、これはいいです。ギターをガンガン弾き倒すというより、独特の空気感のあるサウンド作りが秀逸。

#6. Could You Be the Only One
クリスチャン・アンドレンの歌うポップなAOR。これも名曲認定!ちょっと切ないメロディに胸キュンです。メタルよりもメロハー/AORの方が似合っているんじゃないの、この人。

#7. Where Does Love Go
ヨラン・エドマンの歌うスローでメロウなAORナンバー。メランコリックな雰囲気がたまりません。サビのメロディが非常に印象的。終盤に入ってくるギター・ソロもゾクゾクするほど美しい。またまた名曲でしょう。

#8. In the Eyes of a Woman
このアルバムの中ではちょっと異色な歌入りフュージョンといった趣きの曲。ボーカルはダニエル・ヨンソン

#9. If You Say It's Over (Acoustic)
#2のアコースティック・バージョン。箸休め的な小品ですがとても気持ちよく聴けます。

#10. Borrowed Time
本編の最後はスローで静かなインストゥルメンタル。短い曲ですがアンドレアス・リドベリの上手さが光ります。

#11. Separate Ways (Worlds Apart)
日本盤ボーナス・トラック1曲目はJourneyの超有名曲のカバーというかコピー。好きなのは分かるけれどこれは無いな。アマチュア・バンドじゃないんだから。サウンド的にもハードでアルバム全体のカラーから外れているし、本編に入っていたら減点対象。

#12. Conclusion
ボートラ2曲目はインストのごく短い曲。

というわけで、このアルバムは北欧メロハー/AOR好きならぜひおさえておきたい傑作なのですが、廃盤になって久しく、中古市場で高値がついてしまって入手しづらいのが難点です。

 評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Walk Away From Love (Words : Fredrik Bergh  Music : Andreas Lidberg / Fredrik Bergh)
02. If You Say It's Over (Words & Music Fredrik Bergh)
03. Standing in the Rain (Words & Music Fredrik Bergh)
04. Brand New Start (Words : Fredrik Bergh  Music : Andreas Lidberg / Fredrik Bergh)
05. Among Friends (Instrumental) (Music Andreas Lidberg)
06. Could You Be the Only One (Words & Music Fredrik Bergh)
07. Where Does Love Go (Words : Fredrik Bergh  Music : Fredrik Bergh / Andreas Lidberg)
08. In the Eyes of a Woman (Words : Daniel Jonsson  Music : Andreas Lidberg / Daniel Jonsson)
09. If You Say It's Over (Acoustic) (Words & Music Fredrik Bergh)
10. Borrowed Time (Instrumental) (Music Andreas Lidberg)
Bonus Tracks
11. Separate Ways (Worlds Apart) (Words & Music Steve Perry / Jonathan Cain)
12. Conclusion (Instrumental) (Music Andreas Lidberg)

■Personnel
Fredrik Bergh - Keyboards, Harmony Vocals (#1, 2, 3, 4, 6, 7, 8, 9, 11, 12)
Andreas Lidberg - Lead & Rhythm Guitars, Bass (#3,4, 5, 8, 10, 12), Keyboards (#2, 3, 4, 5, 8, 10, 12), Bass Vocals (#4)
Jon Persson - Drums (#1, 2, 3, 6, 7, 11)
Tomas Olsson - Additional Rhythm Guitars (#6)

Göran Edman - Lead Vocals (#2, 3, 7, 9) Harmony Vocals (#2, 3, 4, 7, 9, 12)
Kristian Andrèn - Lead Vocals (#1, 4, 6, 11)
Daniel Jonsson - Lead Vocals (#8)
Conny Törnell - Harmony Vocals (#1, 2, 3, 4, 6, 7, 8, 9, 11, 12)
Christian Johansson – Drums (#4, 5, 8, 10)
Mikael Berner – Bass (#2, 7)
Jörgen Andersson – Bass (#1, 6, 11, 12)
Ulf Pettersson - Drum Loop (#12)

Producer - Fredrik Bergh, Andreas Lidberg


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