0196One









アメリカのメロディアス・ハードロック・バンド、ギルド・オブ・エイジスの3rdアルバム。コートイン・ジ・アクトから改名後の初作品です。アメリカンなのにカラっとした感じがなく、湿り気と哀愁を感じさせる曲調、陰影に富んだサウンドは相変わらずです。ただし、アルバムごとに楽曲のクォリティが少しずつ低下しているような気がしてなりません。メロハーというのは、とにかくキャッチーで親しみ易い、メロディが分かりやすいというのがウリなわけですが、それは裏返せばクサい、俗っぽいというのと紙一重。元々このバンドは歌唱も演奏もそこそこレベルで、唯々メロディの良さが身上だったので、そのメロディの質が低下すればアラが目立ちクサさが鼻につくということになりかねません。アルバム全体がスローからミドルテンポの曲で占められ、しかも長尺化しているので、マッタリ感が増しているのも気になります。本作はまだまだ十分楽しめるレベルですが、筆者の好みのバンドだけにちょっと心配です。メンバーはリーダーのダニー・マルティネズ以下前作と変わらず、プロデュースもこれまでと同様にアックスのボビー・バースが担当しています。また、前作に引き続きアックスのボブ・ハリスがキーボードとバック・ボーカルで参加しています。

過去二作のレビューでも触れましたが、このアルバムもゼロ・コーポレーションからリリースされたオリジナル盤と、東芝EMI再発盤の2種類の国内盤があります。EMI再発盤には"Two Hearts"、"Silent Soldiers"、"Everytime (I Close My Eyes)"以上3曲のライブ音源が追加収録されています。ライブ音源はOne のヨーロッパ盤にカップリングされているLive Over Germany からの抜粋です。Live Over Germany そのものの入手は難しいようですが、EMIから出ている1st~4thのボーナス・トラックとして全14曲が分割されて収録されているので、これらを買い揃えれば全曲を聴くことができます。

※改名前のコートイン・ジ・アクト(Caught in the Act)と、改名後のギルド・オブ・エイジズ(Guild of Ages)を、このブログでは同じバンドとして扱っています。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Into the Night
02. Live to Fight
03. Will I Surrender
04. River of Desire
05. I Believe
06. Walk the Line
07. Something Inside
08. Heaven is Waiting
09. Looking for Love
10. On the Wire
11. Angels
All songs written by Martinez, Trujillo, Lostetter, Stuntz

■Personnel
Danny Martinez - vocals, guitar
Anthony "Antz" Trujillo - guitar, vocals, keyboards
James Lostetter - bass, vocals
Steve Stuntz - drum,  vocals

Bob Harris - keyboards, backing vocals
Rob Lowe - additional keyboards
Ian Gilchrist - additional keyboards
Bobby Barth - additional keyboards, backing vocals

Producer - Bobby Barth