0177Saturn Skyline










2007年にリリースされたLADの4作目。メンバーは前作と同じくミカエル・アーランドソン(Vo)、アンディ・マレツェク(Gt)、マルセル・ヤコブ(Ba)、ジェイミー・ボーガー(Dr)の4人です。アンディ・マレツェクは相変わらずギター・ソロのみの参加で、他のギター・パートはマルセル・ヤコブと ヨエル・スタランダーが担当しています。

ジェイミー・ボーガーとマッツ・レヴィン作の#2"After Tomorrow´s Gone"、ボーナストラックの日本のバンドBeagle Hatの書き下ろし作#12"Skyscraper"以外は、全てミカエル・アーランドソン、クラエス・アンドレアソン、トルビョルン・ヴァッセニウスのチームの楽曲。3rdで1曲にまで減ったドイツ側(アンディ・マレツェク、リック・ブライトマン)の曲は、この4thではとうとう無くなってしまいました。アーランドソン&マレツェクの2枚看板でスタートしたLADですが、実質ミカエル・アーランドソンのソロ・プロジェクト化したようです。彼のソロ・アルバムが、LADの1stと2ndの合間の2003年のThe Gift 以来リリースされていないことからもそれが伺えます。そんなわけで、ミカエル・アーランドソンの元々の好みらしいビートルズやELO、60~70年代ポップスからの影響が顕著なのは前作以上です。ただ、前作でやや鼻についた甘さが「微糖」程度に抑えられているのと、何より曲の出来が良いので、筆者としてはかなり好きなアルバムです。元々このバンドの楽曲は、メロハー/AOR界隈で主流的な位置を占めるJourney、TOTO、Survivor、Bostonといったバンドのフォロワー達とは異なるユニークなもので、その点を高く評価したいと思っています。

名曲・佳曲ぞろいの本作の中でも一番のお気に入りは、#9"American Girl"。初期から中期のビートルズ+ビーチ・ボーイズ+バブルガム・サウンド+ダンヒル・サウンド+ジャパニーズ歌謡曲+ハードロック÷6ですよ。筆者どストライク!こういう曲が聴きたかった!珠玉のメロディ、ミカエル・アーランドソンのロマンチックでセンチメンタルで爽やかで切ないボーカル、アンディ・マレツェクの歌心溢れるギター・ソロ、Talismanコンビの躍動するリズム、まさに完璧です!数あるメロハーの名曲の中でも屈指の名曲ですってば!!あ、曲を聴きながら書いていたらどんどん興奮してしまいますた。。。歌謡曲と言えば、クラエス・アンドレアソン&トルビョルン・ヴァッセニウスは、中山優馬というジャニーズ・タレントの曲なんかも書いているんですよね。リッチー・ズィトーやジョン・オバニオンと仕事をしてきたジョーイ・カーボーンも、少年隊、SMAPその他数多くの歌謡曲を手がけているし。このブログに時折書いていますが、やはりメロハーと日本の歌謡曲には相通じるものがあるようです。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. For The Young And The Wild (C. Andreasson, M. Erlandsson, T. Wassenius)
02. After Tomorrow´s Gone (J. Borger, M. Levén)
03. Pages (C. Andreasson, M. Erlandsson, T. Wassenius)
04. Rock´N´Roll Is Saving My Soul (C. Andreasson, M. Erlandsson, T. Wassenius)
05. I Know A Lot About Love (C. Andreasson, M. Erlandsson, T. Wassenius)
06. Critical (C. Andreasson, M. Erlandsson, T. Wassenius)
07. Supersonic (C. Andreasson, M. Erlandsson, T. Wassenius)
08. Frozen Heart (C. Andreasson, M. Erlandsson, T. Wassenius)
09. American Girl (C. Andreasson, M. Erlandsson, T. Wassenius)
10. Domino (C. Andreasson, M. Erlandsson, T. Wassenius)
11. Still On The Run (C. Andreasson, M. Erlandsson, T. Wassenius)
12. Skyscraper [bonus]  (H. Tanaka, T.Kurashina, C. Andreasson, M. Erlandsson, T. Wassenius)

■Personnel
Mikael Erlandsson – lead vocals, keyboards
Andy Malecek – guitars
Marcel Jacob – bass, additional instruments
Jamie Borger – drums

Joel Starander - additional instruments
Torbjörn Wassenius - additional instruments

Producer - Torbjörn Wassenius, Claes Andreasson
Executive Producer - Ulf Wahlberg