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フォリナーの4thアルバム。出すアルバムを全て大ヒットさせてきた彼らですが、本作も例外でなくアメリカだけで600万枚売れ、チャート10週1位を記録したメガヒット作であり、フォリナーの代表作と評価されるアルバムです。アルバム収録全10曲のうちシングルカットされたのはなんと6曲、そのいずれもヒットするという、もう訳が分からない状態。特に"Waiting for a Girl Like You"は全米チャート2位を記録し、その後様々なミュージシャンにカヴァーされて、もはやロックのスタンダード・ナンバーと言ってもいいほど有名曲となっています。なお、このアルバム制作直前にイアン・マクドナルドとアル・グリーンウッドが脱退し、バンドはルー・グラム、ミック・ジョーンズ、デニス・エリオット、リック・ウィルスの4人編成となりました。

アルバムごとに次々とプロデューサーを変えてきたフォリナーが本作で選んだのは、ロバート・ジョン“マット”ランジ。それまでにDef Leppard、AC/DCなどを手がけており、近年ではNickelbackやMaroon 5のアルバムを制作している人物です。何人ものプレイヤーを動員したキーボードの使い方や、サウンド・プロダクションに、80年代の入り口という時代性が感じられてその点も興味深いです。トーマス・ドルビーのシンセなんかは当時としては「新しさ」を感じさせるものでした。

さすがに楽曲は粒ぞろいで唸らされます。#2"Juke Box Hero"や#6"Urgent"は文句なしにカッコよく、それからやはり#4"Waiting for a Girl Like You"は不朽の名曲だと思います。しかし、この曲の大ヒットでモンスター・バンドとなったことが皮肉にもバンドを苦しめることになります。ソフィスティケート路線を推し進めようとするミック・ジョーンズと、あくまでロックのパッションにこだわるルー・グラムの確執は、この頃から抜き差しならないものとなっていったようです。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Night Life (Jones/Gramm)
02. Juke Box Hero (Gramm/Jones)
03. Break It Up (Jones)
04. Waiting for a Girl Like You (Jones/Gramm)
05. Luanne (Gramm/Jones)
06. Urgent (Jones)
07. I'm Gonna Win (Jones)
08. Woman in Black (Jones)
09. Girl on the Moon (Jones/Gramm)
10. Don't Let Go (Jones/Gramm)

■Personnel
Mick Jones – lead guitar, keyboards, backing vocals
Lou Gramm – lead vocals, percussion
Dennis Elliott – drums, backing vocals
Rick Wills – bass guitar, backing vocals

Tom Dolby – main synthesizers
Mark Rivera – saxophone on tracks 6 (except solo) and 3, backing vocals
Hugh McCracken – slide guitar on track 9
Jr. Walker – saxophone solo on track 6
Larry Fast – sequential synthesizer on tracks 2, 3, and 10
Michael Fonfara – keyboard textures on tracks 6 and 9
Bob Mayo – additional keyboard textures on track 3 and 4
Ian Lloyd – backing vocals
Robert John "Mutt" Lange – backing vocals

Producer - Robert John "Mutt" Lange and Mick Jones