128Heartland III










イギリスのメロディック・ロック・グループ、ハートランドの3rdアルバム。当初メジャー・レーベルから鳴り物入りで売り出されたハートランドですが商業的には成績を残せず、ドイツのマイナー・レーベルからリリースされた2ndアルバムの時点でメンバーは3人に減り、実質はクリス・ウーズィーのソロ・プロジェクトの自主制作盤でした。3rdアルバム制作の経緯は詳しくは分かりませんが、メロハー/AORに特化したレーベルであるEscape Musicのカリル・タークがクリス・ウーズィーにスティーヴ・モリス(Export、Gillan)を紹介し、ウーズィーとモリス二人だけで録音されたようです。これも実質ソロ・プロジェクトみたいなものだと思われます。以降彼らの作品はEscapeからコンスタントにリリースされることになります。

このアルバムを聴いた最初の印象は、サウンドがせせこましいということ。水平線の彼方に沈む夕陽、満天の星、霧の立ち込める森、そんな情景が良く似合う、ゴージャスの極致だった1stから一気に落ちて、4畳半で宅録したかのようにショボくなった2nd。今度もおそらく自主制作デモに手を入れた程度のものだと思いますが、さらにショボくなりました。2ndもリズムにはプログラミングが用いられていたものの、ドラマーが残っていた分まだ良かった。この3rdはドラム完全打ち込み、しかもあまり巧みではない。カラオケ・ボックスで熱唱するクリス・ウーズィーといった風情です。可哀相過ぎるじゃありませんか。筆者はサウンド・プロダクションにはあまりうるさくない方ですが、ハートランドというとあの1stのイメージが強すぎて。。。一度知った快感は忘れられないものです。

楽曲は従来通りかなり良いです。テンポのいい勢いある曲から、渋いバラードまで曲調のバリエーションも文句ありません。ブルージーでクセのあるクリス・ウーズィーのボーカルも相変わらずで評価の分かれるところですが、何度も言うように筆者は結構好きです。ゲイリー・シャープに替わって相方となったスティーヴ・モリス、この人は才人ですね。この場面でこのフレーズ、このカッティング、この音色と非常に的確で職人的なギターを弾きます。引き出しが多いんでしょうね。曲のアレンジ能力・センスも抜群だと思います。ただし、ゲイリー・シャープのギターが忘れられない。一度知った快感は(ry

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. The Way of the Buffalo
02. Voodoo Eyes
03. Ready to Receive
04. Law of the Jungle
05. Don't Say Goodbye
06. Nothing Left to Loose
07. Broken Angel
08. Until the Last Man Falls
09. One Step at a Time
10. When Angels Call
11. Waiting for the Big One
12. Stranger in This City
All songs by Steve Morris/Chris Ousey

■Personnel
Chris Ousey - vocals
Steve Morris -  guitars, bass, keyboards, programming

Producer - Steve Morris