127Double Eclipse










バッド・イングリッシュを脱退したニール・ショーンとディーン・カストロノヴォが、ブルネット(Brunette)というバンドで活動していたジョニー・ジョエリとジョーイ・ジョエリの兄弟と合流して結成したバンド、ハードラインの1stアルバム。バッド・イングリッシュはスーパーグループとして注目を浴び、レコード・セールスも絶好調だったものの、ニール・ショーンはそのギター控えめ路線に不満を募らせていたらしく、本作では鬱憤を晴らすかのようにハードに弾きまくっています。こんなに溌剌としているニール・ショーンってそんなに無いんじゃないかと思うほどです。ディーン・カストロノヴォのドラムは相変わらずの凄さですし、ジョニー・ジョエリのボーカルがまたいい。故スティーヴ・リー(Gotthard)に通じるパワーと上手さを兼ね備えた名ボーカリストですね。

しかし何よりいいのは曲です。まさに粒選りって感じ。#2"Dr. Love"はマイク・スラマーの手になるもので、彼のスティールハウス・レーンのアルバムMetallic Blueにも収録されているへヴィなリフがカッコいい曲。そして#3"Love Leads the Way"はこのアルバムのハイライトとも言える叙情的なメロディが印象的な名曲。なぜこれがボーナス・トラックなのか分かりません。#5"Change of Heart"はサラっとしているもののどこか郷愁を誘う味がたまらない。#6"Everything"はマーク・タナー、エディ・マネー、ジョナサン・ケインだとか錚々たるメロディ・メイカーがクレジットに名を連ねていますが、いったい誰が書いたんだと。それはともかくメロハーのお手本のような素晴らしい曲です。#8"Hot Cherie"もメンバー以外の作曲ですが、これまたメロハー好きならイチコロのエキサイティングな曲です。#10"Can't Find My Way"はほんの少し東洋的なメロディが印象に残るバラード。

こんなにいいアルバム作ったのにニール・ショーンはツアーやってすぐ脱退。ポール・ロジャースのツアーに参加したあと1995年ジャーニーの再結成へと至ります。ニール・ショーン無しでバンドが続くわけもなくハードラインは解散状態に陥り、ジョニー・ジョエリはAxel Rudi Pell(!)のボーカリストに起用され、また日本人ギタリスト瀬上純と組んでCrush 40としてゲーム音楽をやったりなんかしていましたが、2002年に突如ハードラインを復活させているのは皆様ご存知のとおりでございます。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Life's a Bitch (Neal Schon/Johnny Gioeli/Joey Gioeli )
02. Dr. Love (Mark Baker/Mike Slamer) 
03. Love Leads the Way [bonus track] (Johnny Gioeli/Joey Gioeli/Neal Schon )
04. Rhythm from a Red Car (Neal Schon/Johnny Gioeli/Joey Gioeli )
05. Change of Heart (Johnny Gioeli/Joey Gioeli/Neal Schon )
06. Everything (Neal Schon/Mark Tanner/Eddie Money/Johnny Gioeli/Joey Gioeli/Tony Marty/Jonathan Cain) 
07. Takin' Me Down (Johnny Gioeli/Joey Gioeli/Neal Schon )
08. Hot Cherie (Randy Bishop/Daryl Gutheil/Jeffrey Neill/Kenneth Shields/Kenneth Sinnaeve) 
09. Bad Taste (Johnny Gioeli/Joey Gioeli/Neal Schon )
10. Can't Find My Way (Johnny Gioeli/Joey Gioeli/Neal Schon )
11. I'll Be There (Neal Schon/Johnny Gioeli/Joey Gioeli /Jonathan Cain)
12. 31-91 (Neal Schon) 
13. In the Hands of Time (Joey Gioeli/Johnny Gioeli/Neal Schon )

■Personnel
Johnny Gioeli - lead vocal, acoustic guitar, rhythm guitar, percussion
Neal Schon - lead guitar, rhythm guitar, catgut guitar, guitar synthesizer, backing vocals
Joey Gioeli - rhythm guitar, vocals
Todd Jensen - bass guitar, vocals
Deen Castronovo - drums, vocals

Producer - Neal Schon