0102Red, Hot and Heavy
デンマークのHR/HMバンド、プリティ・メイズの1stフルレンス・アルバム。前作のミニ・アルバムPretty Maids とはメンバーが一部異なっています。中心メンバーのロニー・アトキンス(vo)とケン・ハマー(gt)、そしてフィル・ムーアヘッド(dr)、アラン・オーウェン(key)は同じですが、ベースのジョン・ダロウはアラン・デロングに、ギターのピート・コリンズはリック・ハンソンにチェンジしています。

前作 Pretty Maidsと同様、正統派メタルを基本にしてメロハー的な曲が混じるという趣向です。ロニー"漢"アトキンスの力強い歌唱、勇壮でメロディアスな曲調はそのままに、突進力が一段と増強されたという印象。本作はブリティ・メイズの最高傑作、メタルの名盤としてメタラーから厚い+熱い支持を得ているようです。しかし、歌唱力・演奏力はまだまだ発展途上だし、次作Future World以降完全に払拭されるイモ臭さも残っているのも事実です。それに筆者は純メタラーではないので、メロハー色の強まった時期のほうが好みだったりします。このアルバムだと、哀愁の(と言うには力強すぎますが)メロディとシン・リジィ風ツイン・リードが前面に出た#9"Queen of Dreams"が一番お気に入り。そう言えばラストの"Little Darling"はシン・リジィのカバーだし、後に“Please Don't Leave Me”をヒットさせるし、ケン・ハマーはほんとにシン・リジィが好きですね。

プロデューサーはPretty Maidsを手がけていたトミー・ハンセンに加え、ビリー・クロスがクレジットされています。彼はボブ・ディランのバック・バンド出身で、デンマークに渡りプロデューサー業を始めたという変わった経歴の持ち主です。ディランの1978年来日時のライブ・アルバムには、ジャイアントのアラン・パスクァなどと共にビリー・クロスの名前を見ることができます。元々がギタリストなので、本作の"Little Darling"では自らリード・ギターで参加しているのもおもしろいです。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
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■Tracks
01. Fortuna (Carl Orff)
02. Back to Back (Ken Hammer, Alan Owen, Ronnie Atkins)
03. Red, Hot and Heavy (Ken Hammer, Ronnie Atkins)
04. Waitin' for the Time (Ken Hammer, Ronnie Atkins)
05. Cold Killer (Ken Hammer, Ronnie Atkins)
06. Battle of Pride (Ken Hammer, Ronnie Atkins)
07. Night Danger (Ken Hammer, Alan Owen, Ronnie Atkins)
08. A Place in the Night (Ken Hammer, Ronnie Atkins)
09. Queen of Dreams (Ken Hammer, Ronnie Atkins)
10. Little Darling (Phil Lynott)

■Personnel
Allan Delong - bass
Rick Hanson - lead and rhythm guitars
Ronnie Atkins - lead and backing vocals
Ken Hammer - lead, rhythm and acoustic guitars
Phil Moorhead - drums
Alan Owen - keyboards

Billy Cross - lead guitar on "Little Darling"

Producer - Billy Cross and Tommy Hansen