0071Pretty Maids
デンマークのベテランHR/HMバンド、プリティ・メイズのデビュー・ミニアルバム。プリティ・メイズは、スウェーデンのヨーロッパ、ノルウェーのTNTと並んで北欧HR/HMの先駆的存在ですが、ヨーロッパやTNTのような透明感と叙情性の相乗作用をウリにはしていません。どちらかと言えば、ジャーマン・メタル、メロディック・パワー・メタルに近いサウンドが持ち味です。ボーカルのロニー・アトキンスのやや不器用で男臭い歌唱も、繊細なハイトーン・ボーカルが多い北欧メタルの中では異色です。リーダーでメイン・ソングライターのケン・ハマーがシン・リジィやレインボーのファンで、バンド結成当初はカヴァーを演奏していたということから窺えるように、あちこちに70年代ブリティッシュ・ハードの影響を感じさせるサウンドを聴かせてくれます。

プリティ・メイズは、パワー・メタル的なゴリッとした曲調と、ややポップなメロハー的曲調の両刀遣いという特色がありますが、このデビュー盤でも両方の側面が現われています。#1"City Light"は前者の、#2"Fantasy"は後者の典型的なサウンドでしょう。全体としてまだ垢抜けず洗練とは程遠いサウンドですが、「HR/HMが好きでたまらない!」という心意気がストレートに伝わってくる熱い一枚です。

このアルバムの時点でのラインナップは、ピート・コリンズ(gt)、ケン・ハマー(gt)、フィル・ムーアヘッド(dr)、ロニー・アトキンス(vo)、ジョン・ダロウ(ba)、アラン・オーウェン(key)の6人。プロデュースは後にハロウィンなども手がけるトミー・ハンセンの名前もクレジットされています。なお、このアルバムは当初マイナー・レーベルから1983年にリリースされましたが、1984年イギリス・ツアー中にバンドはCBSとの契約を獲得、リミックス、ジャケ変えを施されメジャー再リリースとなったものです。前のジャケットもダサいのですが、わざわざジャケ変えした割に残念なイラストもまた時代を感じさせる魅力の一つとなっています。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基 準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。 

■Tracks
01. City Light (K. Hammer, A. Owen, A. Andersen)
02. Fantasy (K. Hammer, R. Atkins)
03. Shelly the Maid (K. Hammer, A. Andersen)  
04. Bad Boys (K. Hammer, R. Atkins)  
05. Children of Tomorrow (K. Hammer, R. Atkins)  
06. Nowhere to Run (K. Hammer, A. Owen, R. Atkins) 

■Personnel
Pete Collins - lead guitar
Ken Hammer - lead guitar
Phil Moorhead - drums
Ronnie Atkins - vocal
John Darrow - bass
Alan Owen - kayboards

Producer - Tommy Hansen, Mario Guiseppe, Pretty Maids