0069Dreams for the Daring
フェア・ウォーニングのギタリスト、ヘルゲ・エンゲルケ率いるドリームタイドの2ndアルバム。前作はヘルゲ・エンゲルケが書き溜めていた楽曲をとにかく形にするためにレコーディンクしたという経緯もあり、全体としてやや散漫な印象がありましたが、本作はドリームタイドというバンドならではのサウンドが提示されています。フェア・ウォーニングの特徴だった高揚感に加えて、勇壮なイメージを喚起する旋律・アレンジが目立つようになりました。またイントロなどに、フォーキーというのか民族音楽的というのか、ちょっと変わった味付けがされているのも印象的です。統一感あるサウンド・メロディ・曲調であるにも関わらず、金太郎飴にならずに一曲一曲を個性的に仕上げるという、中々難しい仕事を成功させていると感じました。曲にそれぞれのドラマを仕込むヘルゲのソングライティングの手腕には脱帽です。はっきり言って、やたらにバラードばかりになってしまった本家フェア・ウォーニングのアルバムより、こちらのほうがよほどいいと筆者は感じてしまいました。2作目ということでバンドの一体感は強固となり、オラフ・ゼンクバイルのボーカルも力強さと安定感を増しているのも好印象です。もちろんヘルゲ・エンゲルケのスカイ・ギターも、予定調和的と言いたくなるほど完璧に、泣きまくり飛翔しまくりです。#9"Out There"のラスト、ツェッペリンの"Stairway to Heaven"に似てるな~と思っていたら、ギターソロの最後の最後で、まんま"Stairway to Heaven"と同じフレーズが出てきてニヤリとさせられます。もちろんリスペクトの意図を込めたものだと想像します。

プロデュースは前作と同じくバンド自身がクレジットされていますが、音圧が高すぎるのが唯一難点かと思いました。特に楽器パートの低音にボリューム有り過ぎて、ヘッドホンで聴くとうるさいくらいです。元々フェア・ウォーニング時代も含めてヘルゲのギターは音量が必要以上にデカい傾向がありますが、これはちょっとやり過ぎでしょう。レコーディング・メンバーも前作と変わらず、ヘルゲ・エンゲルケ、オラフ・ゼンクバイルに加え、ドラムにフェア・ウォーニングのC.C.ベーレンス、キーボードにはフェア・ウォーニングのツアー・メンバーのトーステン・リューダーヴァルト、ベースに元サンダーヘッドのオーレ・ヘンペルマンとなっています。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
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■Tracks
01. Dream Real
02. Live and Let Live
03. I'll Be Moving On
04. All of My Dreams
05. I'm Not With Yoiu
06. Man on a Mission
07. Eden
08. Land Without Justice
09. Out There
10. Dreams Are Free
11. Along the Way [bonus]
12. Sweet Babylon
13. You Can't Burn My Heart Out 
All songs written by Helge Engelke

■Personnel
Olaf Senkbeil – vocals
Helge Engelke – guitar
Torsten Lüderwaldt – keyboards
Ole Hempelmann – bass
C.C. Behrens – drums

producer – Dreamtide