メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。 メロディック・ロックのアルバムをレビューしていくブログです。

After the Rain / Nelson (1990)

0013After the Rain

ネルソンは、アメリカの超人気カントリー・シンガーだったリッキー・ネルソン(1985年飛行機事故により死去)を父に持つ、双子の兄弟マシュー・ネルソンとガナー・ネルソンのユニット。After the Rain は彼らのデビュー・アルバムです。アメリカ人なら誰でも知っているリッキー・ネルソンの遺児で、父親譲りの美貌と才能を備えた二人のスター性は申し分ありません。メジャー・レーベルであるゲフィン(Geffen)から鳴り物入りでリリースされたこのアルバムは、全米で300万枚以上売れてチャート17位を記録、またシングルカットされた"(Can't Live Without Your) Love and Affection"は全米チャート1位、"After the Rain"が6位、"More Than Ever"が14位、"Only Time Will Tell"が28位といずれもヒットしています。アメリカン・ロックの王道を行く爽やかでキャッチーな楽曲は、アメリカのHR/HMバンドの一部にありがちなお下劣さが全く感じられず、聴いていてほんとうに気持ちがいい。特にタイトル曲"After the Rain"は、まさに雨上がりの青空を感じさせ、悩めるティーンのハートを鷲づかみするのも頷けます。PVもそんなイメージで気恥ずかしいまでにポジティブなんだけど、そこがまたいいなと。

プロデューサーのマーク・タナー(Marc Tanner)は、本作の曲作りにも参加したり、Hardline、Gotthardの曲を書いたり、最近ではThe Callingのアルバムのプロデュースなどをしている人です。もう一人プロデュースでクレジットされているデヴィッド・ソナー(David Thoener)は、Triumph、John Waiteといったアーティストのプロデュースの他、変わったところでは中島みゆきのアルバムのエンジニアを務めたりしています。バンド・メンバーを見ていくと、リード・ギターのブレット・ガースド(Brett Garsed)は、実はデレク・シェリニアン(Derek Sherinian)のアルバムに呼ばれたりしているテクニカル系ギタリストだったりします。キーボードのポール・マーコビッチ(Paul Mirkovich)はマーク・タナーとHardlineの2ndに楽曲を共作したり、マーク・タナーのプロデュースしたThe Callingのアルバムでプレイしたりしているので、彼とは縁の深いミュージシャンと思われます。ドラムのボビー・ロック(Bobby Rock)もまたHardlineの2ndでプレイしています。こうして見ていくと、なんとなくマーク・タナー人脈がこのネルソンの1stアルバム制作の土台を支えている感じがしますね。ギターのジョーイ・キャスカートも含め、このアルバムに顔を揃えたミュージシャンたちは、これ以降もネルソンのアルバムの常連となります。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. (Can't Live Without Your) Love and Affection (Matthew & Gunnar Nelson, Marc Tanner)
02. I Can Hardly Wait (Matthew & Gunnar Nelson, Marc Tanner)
03. After the Rain (Matthew & Gunnar Nelson, Marc Tanner, Rick Wilson)
04. Tracy's Song (Eric Hillard Nelson, Matthew & Gunnar Nelson)
      Only Time Will Tell (Matthew & Gunnar Nelson, Marc Tanner, Greg Sutton)
05. More Than Ever (Matthew & Gunnar Nelson, Marc Tanner)
06. (It's Just) Desire (Matthew & Gunnar Nelson, Marc Tanner, Craig Stall)
07. Fill You Up (Matthew & Gunnar Nelson, Marc Tanner)
08. Interlude (Matthew & Gunnar Nelson)
      Everywhere I Go  (Matthew & Gunnar Nelson, Marc Tanner)
09. Bits and Pieces (Matthew & Gunnar Nelson, Marc Tanner, Rick Wilson)
10. Will You Love Me? (Matthew & Gunnar Nelson, Marc Tanner, Brad Bailey)

■Personnel
Matthew Nelson – vocals, guitars, bass
Gunnar Nelson – vocals, guitars
Brett Garsed – guitars, backing vocals
Paul Mirkovich – keyboards, piano, backing vocals
Bobby Rock – drums
Joey Cathcart – guitars, backing vocals

Producer - Marc Tanner & David Thoener

Los Angeles / Los Angeles (2008)

0012Los Angeles

ロサンゼルス(Los Angeles)は、Vision DivineやKilling Touchでの活動で注目されるイタリア出身のボーカリスト、ミケーレ・ルッピ(Michele Luppi)と、スウェーデン出身のメロハー/AOR界の仕事師トミー・デナンダー(Tommy Denander)が組んだAORプロジェクトです。このアルバムで初めてルッピの歌を聴いたのですが、その驚異的な声と歌唱力に一発で参りました!ベルベットのように柔らかで力強い声質、圧倒的な声量、細くならずにどこまでも伸びるハイトーンは、HR/HMの世界で文句なく最高クラスのものだと思います。このアルバムはリチャード・マークス(Richard Marx)をはじめとしたAORのカバーという企画物ですので、バラード中心で曲調やテンポのバリエーションが乏しいのはいたし方ありません。それが苦にならない方であれば、表現力豊かな歌い手が心地良い旋律を歌うのを聴くという、当たり前の音楽の快楽を、心行くまで味わうことができると思います。

トミー・デナンダー以外の参加ミュージシャンでは、Angel、Giuffria、House of Lordsのグレッグ・ジェフリア(Gregg Giuffria)が目を引きます。プロデューサー兼ベースのファブリツィオ・グロッシ(Fabrizio Grossi)、この人もメロハー/AOR界隈ではよく見かける仕事人です。たとえばIndigo Dyingの1stアルバムではベースを担当。このアルバムには、本作に参加しているトミー・デナンダー、ジェイミー・テラモ(Jamie Teramo)、モルディ・ハウザー(Mordi Hauser)もクレジットされています。また、Ambitionの1stアルバムにもトミー・デナンダーと共に関わっています。ジョン・サイクスと間違えそうなジョーイ・サイクス(Joey Sykes)ですが、この人はHugoのTime on Earthでもギターを弾いています。

ライナーを見ると、レコーディングはアメリカ、スウェーデン、イタリア三ヶ国(ニューヨーク、ストックホルム、ロサンゼルス、モデナ)で行われています。おそらくこういったプロジェクトは、ミュージシャンがそろってセッションを行うのではなく、パートごとに録音されたものをミックスしているのでしょうね。マスターはDennis Wardとクレジットされていますが、おそらくPink Cream 69のあのデニス・ワードだと思われます。リリースはイタリアのメロハー/AOR専門レーベルFrontiers Recordsで、このアルバムのエグゼクティブ・プロデューサーのセラフィーノ・ペルジーノ(Serafino Perugino)はFrontiersの社長さんです。この人の仕掛けで、ファブリツィオ・グロッシがレコーディング実務を取り仕切ってオケを作り、ミケーレ・ルッピに歌わせるという、Frontiersお得意の企画ものの一つということになります。

以下、自分自身の備忘録を兼ねて、カバー曲の概要をまとめて記しておきます。雰囲気がそれぞれ違うオリジナル曲が、本作では見事にルッピのレパートリーとして統一感ある仕上がりになっているのにはつくづく感心します。

01. I Will Carry You
TV番組「アメリカン・アイドル」出身の歌手Clay Aikenのデビュー・アルバム、Measure of a Man (2003)より。プロの作家チームの手による曲。なお、このアルバムはビルボードのチャート1位、トリプル・プラチナを獲得している。
 youtubeのClay Aikenオリジナル・バージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=AJVvnQXhHpI&feature=related
 youtubeのLos Angelesバージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=Afy9fbfQYhU
02. I Must Be Blind
その筋では有名なセッション・ドラマーJohn RobinsonとAOR系ボーカリストMark Williamsonによるユニット、Bridge 2 FarのアルバムBridge 2 Far (1989)より。
 youtubeのBridge 2 Farオリジナル・バージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=8fzWe1oeWHM
 youtubeのLos Angelesバージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=ELSWDIYwu5Q&feature=related
03. Thanks to You
AOR系シンガー・ソングライターとして著名なRichard Marxの作品。1999年に日本向けに再編集されたGreatest Hits にのみ収録されている曲。
 youtubeのRichard Marxオリジナル・バージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=-1F2_YyoEpY
 youtubeのLos Angelesバージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=mMPTiQM4WYE
04. Edge of Forever
Richard MarxのアルバムDays in Avalon (2000)より。オリジナルは共作者のRichell "Chely" Wrightとのデュエット。
 youtubeのRichard Marxオリジナル・バージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=KPZLTu6brHc
 youtubeのLos Angelesバージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=CcWXCQc_oEs
05. Last Chance
Night RangerのアルバムFeeding off the Mojo (1995)より。
 youtubeのNight Rangerオリジナル・バージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=5rXWAEsnFNM
 youtubeのLos Angelesバージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=jJQ5ontz1jc
06. Run
クリスチャン・ロック・グループSelahのボーカリストTodd Smithのソロ・アルバムAlive (2004)より。
 youtubeのLos Angelesバージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=k5KHj3q5U8g
07. When You Think of Me
カントリー・シンガーMark Willsのシングル曲(2003)。
 youtubeのLos Angelesバージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=p7ulPGItAbQ
08. One More Try
Richard MarxのアルバムPaid Vacation (1994)より。
 youtubeのRichard Marxオリジナル・バージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=ZvFUKkuuMEM
09. The Other Side
Richard MarxのアルバムMy Own Best Enemy (2004)より。
 youtubeのRichard Marxオリジナル・バージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=6mm8imUgwYs
10. Caroline
クリスチャン・ロック・グループSeventh Day SlumberのアルバムOnce Upon a Shattered Life (2005)より。
 youtubeのSeventh Day Slumberオリジナル・バージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=mCMgUtE56dw
 youtubeのLos Angelesバージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=WgoH7asfbVo&feature=related
11. Measure of Man
1曲目と同じくClay AikenのMeasure of a Man (2003)より。イギリスのシンガー・ソングライターCathy Dennisの作品。
 youtubeのClay Aikenオリジナル・バージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=DSzQIOSnUtA&feature=related
 youtubeのLos Angelesバージョン
  http://www.youtube.com/watch?v=2n8NjsaRPxY

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. I Will Carry You (Lindy Robbins, Dennis Matkosky, Jess Cates)
02. I Must Be Blind (Mark Williamson, Chris Eaton)
03. Thanks to You (Richard Marx)
04. Edge of Forever (Richard Marx, Richell Wright)
05. Last Chance (Brad Gillis, Kelly Keagy, Gary Moon, Jeff Paris)
06. Run (Chris Eaton, Todd Smith)
07. When You Think of Me (Brett James, Thomas Verges)
08. One More Try (Richard Marx, Bruce Gaitsch)
09. The Other Side (Richard Marx)
10. Caroline (Joseph Rojas)
11. Measure of Man (Steve Morales, Cathy Dennis, David Siege)

■Personnel
Michele Luppi – vocals
Frankie De Grasso – drums
Fabrizio Grossi – bass
Tommy Denander – guitars
Gregg Giuffria – keyboards
Jamie Teramo – keyboards

Mordi Hauser – Additional guitars
Joey Sykes – Additional guitars

Producer - Fabrizio Grossi
Executive Producer - Serafino Perugino

Aldo Nova / Aldo Nova (1981)

0011Aldo Nova

カナダ出身のアルド・ノヴァのデビュー作です。収められているのは全曲彼の作品、ヴォーカルはもちろん、ドラム以外の全てのパートをほとんど一人でこなすというマルチ・プレイヤー。アレンジ、プロデュースも自分自身で行っています。全編ポップなハードロックで、80年代初頭にいかにもヒットしそうなサウンドです。実際、Billboardのアルバム・チャートで8位を記録し、ダブル・プラチナ(1994年までの累計)を獲得しているので、結構売れたアルバムとということになります。また、1曲目の"Fantasy"はシングルカットされ、こちらもBillboardチャート23位となっています。当時テレビでよくこの曲のPVが流れていましたが、小柄な優男が腰を振りながら歌う姿が印象的でした。この人はどこか小悪党風のインチキくささがあるのですが、それが逆にリアルな情感を表現しているように感じます。特に、切ないをメロディを口先だけで歌う"Ball and Chain"と"Can't Stop Lovin' You"は泣けてくるほど絶品のバラードです。もう一点、ギターは決して超絶テクニックの持ち主というわけではありませんが、いかにもレスポールらしい濡れた音色で泣きのフレーズを聴かせてくれます。これも好印象です。

アルド・ノヴァはこの後も何枚かアルバムをリリースしますが、この1stほどにはヒットしていません。むしろ、Jon Bon Jovi、Céline Dion、Faith Hillなど多くのアーティストの、ソング・ライター、プロデューサーとしてのキャリアのほうが目立つようです。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Fantasy (Aldo Nova)
02. Hot Love (Aldo Nova)
03. It's Too Late (Aldo Nova)
04. Ball and Chain (Aldo Nova)
05. Heart to Heart (Aldo Nova)
06. Foolin' Yourself (Aldo Nova)
07. Under the Gun (Aldo Nova)
08. You're My Love (Aldo Nova)
09. Can't Stop Lovin' You (Aldo Nova)
10. See the Light (Aldo Nova)
11. Foolin' Yourself (Alternate Version) [Bonus Track] (Aldo Nova)

■Personnel
Aldo Nova – vocals, guitars, bass, keyboards

Terry Martell – drums
Michel Lachapelle – drums
Michel Pelo – bass
Roberto Biagioni – bass
Denis Chartrand – acoustic piano, keyboards
Daniel Barbe – backing vocals
Dwight Druick – backing vocals

Producer - Aldo Nova
Executive Producer - Lennie Petze, Val Azzoli

Last Autumn's Dream / Last Autumn's Dream (2003)

0010Last Autumn's Dream

スウェーデン出身のボーカリスト、ミカエル・アーランドソンと、ドイツ出身でフェア・ウォーニングのギタリストだったアンディ・マレツェクのコラボレーション、ラスト・オータムズ・ドリーム。出来上がったのは、センチメンタルでロマンチックな極上のメロディアス・ハードロック!1曲たりとも捨て曲なんていうものはありません。特に"Again and Again"、"Guardian Angel"、"Break the Chains"、"Blink of an Eye"などは超がつくほどの名曲でしょう。かすれ気味の甘い声で切なく歌い上げるアーランドソンのボーカル、フェア・ウォーニング時代にも増して叙情的なマレツェクのギター、次から次に繰り出される美旋律にもう何も言うことはありません。二人のコラボレーションが生み出したこ音楽こそ、まさに「ケミストリー」という言葉にふさわしいものだと思います。アーランドソンの過去のレパートリーから"The One"、フェア・ウォーニングの名曲"Picture of Love"が再演されているのも興味深いです。メインの二人の脇を固めるのは、ミック・ミカエリ(キーボード)、ジョン・レヴィン(ベース)、イアン・ホーグランド(ドラムス)、言わずと知れたヨーロッパのメンバーです。またラストの1曲だけ北欧メロハー/AORのドン、トミー・デナンダーがギターで友情出演(?)しています。

ライナー・ノーツによれば、レコーディングは大雑把に言ってストックホルムでのヨーロッパ組のリズムトラックの録音(Ulf Wahlberg担当)、イェーテボリでのアーランドソンのボーカル録音(Torbjörn Wassenius担当)、ベルリンでのマレツェクのギター・パートの録音(Rick Brightman担当)と、計三ヶ所で行われています。曲作り、アレンジ、プロデュースも、アーランドソン・チーム(Mikael Erlandsson, Claes Andreasson, Torbjörn Wassenius)と、マレツェク・チーム(Andy Malecek, Rick Brightman)、別個に行われているようです。それぞれの素材をインターネットを通じて交換し合いアルバムに仕立て上げているけれど、メンバー全員が一堂に会してのレコーディング・セッションは行われていないという、なんとも現代的な制作手法ですね。なお、リリースはイタリアのメロハー/AOR専門レーベルFrontiersからとなっています。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Again and Again (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
02. Picture of Love [Bonus Track] (U. W. Ritgen)
03. Guardian Angel (T. Lassar, R. Eriksson)
04. Break the Chains (Of Destiny) (R. Brightman)
05. Blink of an Eye (R. Brightman)
06. Talk to Me (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
07. The One (M. Erlandsson)
08. I Never Let You Go (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)
09. High Up (R. Brightman, A. Malecek)
10. Movin' On (R. Brightman)
11. Going Home (M. Erlandsson, C. Andreasson, T. Wassenius)

■Personnel
Mikael Erlandsson – vocals
Andy Malecek – guitars
Mic Michaeli – keyboards
John Levén – bass
Ian Haugland – drums

Tommy Denander – harmony guitars on "Going Home"
Pierre Wensberg – backing vocals
Rick Brightman – backing vocals
Magnus Weidenmo – backing vocals
Jenny Miina – backing vocals

Main Producer - Torbjörn Wassenius
Executive Producer/Coordinator - Ulf Wahlberg

Ten / Ten (1996)

0009Ten

テンは、ソロ・シンガーとしてデビューしていたゲイリー・ヒューズと、元デアー(Dare)のギタリストであったヴィニー・バーンズが中心となって1995年に結成され、グループ名をタイトルとしたこの1stアルバムを1996年にリリースします。メロディアスで哀愁を帯びたブリティッシュ・ハードそのものの音楽性は、本国イギリスよりむしろ日本での評価が先行したようです。テンの音楽を特徴づけるのは何よりゲイリー・ヒューズのボーカルでしょう。中低音域を中心にして声を張り上げないスタイルは、HR/HMの世界では異色のものです。対照的にヴィニー・バーンズのギターはちょっとくどいほど派手に泣き叫んでます。曲調はホワイトスネイク的なブルージーでオーソドックスなハードロックが中心で、ゲイリー・ヒューズの歌い回しは脂っ気の抜けたデビッド・カヴァーデイルといった感じです。加えて、ハード・ポップ的要素もあり、"Can't Slow Down"などは70年代初頭のポップスを思わせるメロディが楽しめます。難点と言えば、曲が比較的長めなこと。次作以降はさらに大作主義が顕著となってくるわけですが、個人的にはもう少しコンパクトにまとまっていたらと感じてしまいます。

なお、メンバーとしてクレジットされているのはヒューズ、バーンズと、ドラムのグレッグ・モーガン(元デアー)の3人のみで、あとはサポート・メンバーのようです。また、このアルバムのプロデュースとミックスにはマイク・ストーン(1951–2002)の名前がクレジットされています。1970年代から膨大なアルバム制作にエンジニア、プロデューサーとして携わり、QueenのNews of the World、JourneyのFrontiers、Whitesnakeの1987など、数多くのメガヒット・アルバムを生み出すことに貢献してきた超大物です。なお、1stと2ndにそれぞれボーナス・トラックを加えて2枚組としたものも発売されています。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. The Crusades / It's All About Love (G. Hughes, V. Burns)
02. After the Love Has Gone (G. Hughes)
03. Yesterday Lies In the Flames (G. Hughes)
04. The Torch (G. Hughes)
05. Stay With Me (G. Hughes)
06. Close Your Eyes and Dream (G. Hughes)
07. Eyes of a Child (G. Hughes)
08. Can't Slow Down (G. Hughes)
09. Lamb to the Slaughter (G. Hughes)
10. Soliloquy / The Loneliest Place in the World (G. Hughes)

■Personnel
Gary Hughes – lead and backing vocals
Vinny Burns – guitars
Greg Morgan – drums and percussion

Mark Harrison – bass guitar
Lee Goulding – keyboards
Howard Smith – keyboards
Andy Thompson – keyboards
Francis Cummings – first violin
Peter Leighton-Jones – first violin
John Wade – first violin
Fiona Payne – second violin
Julia Parsons – second violin
Jean Ambrose – viola
Anne Morrison – viola
Anna Frazer – cello

Producer - Gary Hughes, Mike Stone
Executive Producer - Mark Ashton, Vinny Burns



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