メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。

Back in Business / Pete Sandberg (1997)

0019Back in Business

ノルウェー生まれのスウェーデン育ち、ヴォン・ローゼン、マディソン、エイリアン、スネイク・チャーマー、ビワープ、ミッドナイト・サン、ピート・サンドベリズ・ジェイド、シルヴァー・セラフ、オパス・アトランティカと、数々の北欧HR/HMグループ、プロジェクトを渡り歩いてきたピート・サンドベリ。そのキャリアで初のソロ・アルバムのご紹介です。リリースは1997年、ちょうどミッドナイト・サンの1stが出たのと同時期です。その経歴から、日本人がステレオタイプに想像する北欧メタルを期待して聴くと肩透かしを食ってしまうような、ポップかつソウルフル、そしてマイルドなAOR寄りのサウンドに仕上がっています。ラスト・オータムズ・ドリームのM.アーランドソンをぐっとソウルフルにしたような、少しハスキーで甘く切ない歌声が極上です。この人の歌の上手さは定評がありますが、ほんとにどんなタイプの曲を歌わせても実に味わい深いですね。しかし、考えてみると、黒人音楽が歴史的土壌に根付いているわけでもない北欧の地に生まれ育った歌手が、ここまでソウルフルに歌えるのは驚くべきことだと思います。筆者はソウルやファンク・ミュージックも大好きなので、このアルバムはど真ん中にハマりました。全曲素晴らしいのですが、中でも特にお気に入りなのは、都会的でおしゃれな"Little Lover"、これぞメロハー×ファンクの"Big Bad Rap"、"Unchain Your Heart"、FMのナンバーを原曲以上にソウルフルに熱唱するバラード"Closer To Heaven"あたりです。

レコーディングに参加しているのは北欧メロハー/AOR界のセッション・ミュージシャンたちで、プロデュースも担当しているFredrik Bergengren、Johan Stentorp、Carl Colt、Thomas NybergはTime Galleryというバンドの元メンバー。というかJohan StentorpはThe Trampolinesのほうが有名なのかな?キーボードのTommy FalkはBad Habitのアルバムにも参加しているプレイヤーです。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. When The Night Comes (Pete Sandberg, Pontus Borg, Erik Olin)
02. Little Lover (Pete Sandberg, Jana Svensson)
03. Stay A While (Pete Sandberg, Jana Svensson)
04. Pretty Angel (Pete Sandberg)
05. Big Bad Rap (Pete Sandberg, Pontus Borg, Erik Olin)
06. Babe (Pete Sandberg)
07. River Of Tears (Pete Sandberg, Jana Svensson)
08. A December Monday (Fredrik Bergengren)
09. Cold Hearted Woman (Pete Sandberg)
10. Scared (Pete Sandberg)
11. Unchain Your Heart (Pete Sandberg, Pontus Borg, Erik Olin)
12. Closer To Heaven (Merv Goldsworthy, Pete Jupp, Steve Overland, Andy Barnett)
13. Need Your Lovin´ (Pete Sandberg, Pontus Borg, Erik Olin)

■Personnel
Pete Sandberg - Vocals
Patrik Alm - Bass, Backing Vocals
Fredrik Bergengren - Guitars
Stanley Hawk - Guitars
Carl Colt - Drums, Percussions
Tommy Falk - Keyboards, Organ
Johan Stentorp - Keyboards
Thomas Nyberg - Backing Vocals
Jonas Sandquist - Backing Vocals
Johan Dahlstrom - Backing Vocals

Producer - Fredrik Bergengren

Blanc Faces / Blanc Faces (2005)

0018Blanc Faces

アメリカのロビー・ラ・ブランクとブライアン・ラ・ブランクの兄弟によるメロハー/AORユニットの1st。実はこのラ・ブランク兄弟は1985年にFuryというバンドでアルバムを1枚発表しているんですね。20年ぶりの復活と言うわけです。サウンドはAORよりのメロディアス・ハードそのもの。とにかく歌メロが素晴らしいです。マイナー・キーの哀愁系も良いのですが、明るく前向きな曲調のものが特に良い。ブックレットの写真を見ると、兄弟ともとても「ロック・ミュージシャン」には見えない地味すぎるオッサンで、この人たちがこんなに溌剌としたポジティブな音楽を作っているかと思うと、感慨ひとしおです。もっとも、80~90年代に出てきた人たちはもうみんなオッサンなわけですが。

ボーカルはややガナリ気味、演奏も結構ハードで、ジャケットデザインやAORという言葉から連想される「軟弱さ」はありません。兄弟が20年温め続けたロック魂みたいなものをすごく感じます。悩んだり、気持ちが少し弱っているときに、さりげなく力を貸してくれそうなアルバムです。

リリースはイタリアのメロハー/AORレーベルFrontiers Records、例によってセラフィーノ・ペルジーノ社長がエグゼクティヴ・プロデューサーとしてクレジットされています。また、ミキシングとマスタリングはピンク・クリーム69のデニス・ワードが手がけています。なお、ラ・ブランク兄弟は、メロハー・プロジェクトShining Lineに参加したり、Ambitionに曲を提供するなどの活動もおこなっています。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Here's To You (Brian La Blanc)
02. Edge Of The World (Brian La Blanc)
03. We'll Make The Best Of It (Brian La Blanc)
04. Stranger To Love (Brian La Blanc)
05. Turn This World Around (Brian La Blanc)
06. It's A Little Too Late (Robbie & Brian La Blanc)
07. Staying Power (Robbie & Brian La Blanc)
08. Where Do I Go From Here (Brian La Blanc)
09. Beneath This Heart (Brian La Blanc)
10. Pray For Me (Brian La Blanc)
11. Sorry For The Heartache (Brian La Blanc)
12. We Will Rise (Robbie & Brian La Blanc)

■Personnel
Robbie La Blanc - Lead Vocals, Backing Vocals, Rhythm Guitars
Brian La Blanc - Bass, Rhythm Guitars, Backing Vocals, Percussions, B4 Organ, Keyboards
Kyle Woodring - Drums
Butch Taylor - Lead Guitars
Jeff Batter - Keyboards, Organ, Piano
Tony Archer - Drums on 08, 10
Alan Friedman - Additional Guitars on 06

Producer - Brian & Robbie La Blanc
Executive Producer - Serafino Perugino

Rock For Japan (2011)

0017Rock For Japan

2011年3月11日の東日本大震災・福島第一原発事故の被災者へのチャリティCDを企画した、ドイツのメロハー/AORレーベルAOR Heavenの呼びかけに応え、世界中のメロハー/AORアーティストが曲を持ち寄り制作されたRock For Japan。ライナーによると、震災直後の呼びかけメールに対して、わずか24時間以内に20組以上のアーティストからの参加了承と未発表音源の提供申し 出があったそうです。このジャンルは特に日本で根強い人気があり、ミュージシャン側でも日本に対して格別の思いがあるのですね。ライナーには参加アーティ ストからのメッセージが、輸入盤にも関わらずきちんとした日本語で掲載されていますが、たとえばハーレム・スキャーレムは次のように語りかけています。
親愛なる日本の皆さんへ
HAREM SCAREMの20年のキャリアの中で日本はいつも私たちにとってとても特別な場所でした。過去15年間の間に14回以上来日し、沢山の友達と出会うこと ができました。永続的な交友関係も多く、日本での時間は私たちの人生の中でも最高の経験でした。日本が危機に直面している今、私たちの気持ちがあなたたち と共にあること、そして明るい明日が皆さんを待っていることを忘れないでください。
日本人として、しみじみありがたい気持ちでいっぱいになります。裏ジャケの「甦れ日本!」という文字には、不覚にもウルウルしてしまいました。

そ れにしても、AOR Heavenとアーティストの行動の素早さには驚かされます。Rock For Japanのフェイスブックを見ると、震災発生からわずか5日後の3月16日には、Rock For Japanというタイトルと30曲以上の収録が発表されています。3月24日には4月29日のリリースが予告され、3月30日にはジャケット写真が掲載さ れています。そして、実際に4月29日にCDがリリースされているのです。なお、この2枚組CDの売り上げによって得られた利益は、全て日本赤十字社への 寄付を通じて被災者のために役立てられるそうです。筆者自身は、未聴のバンドや名前すら知らなかったバンドの曲も数多く収録されているので、サンプル集と しても役立つと考え購入しました。John Lennon、U2、Bob Dylanといったメジャー・アーティストのSONGS FOR JAPAN に比べれば、その売り上げは微々たるものかも知れませんが、今となってはマイナーな存在のメロハー者としても、アーティストの心意気に応えたいと強く思った次第です。

以下、Rock For Japanのフェイスブックから詳細なトラックリストを転記させていただきました。
http://www.facebook.com/rockforjapan

CD 1:
1. FM – Kissed
(previously unreleased in Europe)
2. Tommy Heart - And I Know
(previously unreleased)
3. Grand Illusion - Yumi‘s Eyes
(previously unreleased, recorded during the ‘Brand New World’ sessions)
4. Harlan Cage - Sinner‘s Groove
(new recording)
5. Fiona - Love Along The Way
(new recording)
6. Dan Reed - I Don’t Mind
(previously unreleased, recorded during the ‘Coming Up For Air’ sessions)
7. Tony Harnell - One Way Ride
(previously only released on a digital only, self-released EP)
8. Grand Design - Love Will Shine The Way
(new recording)
9. Doogie White/ Pontus Norgren – Message Of Love
(previously unreleased cover of the Journey song of the same name)
10. Hartmann feat. Tobias Sammet - Brother’s (Live)
(recorded live at the Colossaal, Aschaffenburg, Germany in 2009; this version previously unreleased in Europe)
11. Brian McDonald - In Too Deep
(new recording)
12. Shotgun Symphony - The One
(new recording)
13. Brett Walker - Good Enough
(new recording)
14. Peter Beckett - Too Many Reasons
(new recording)
15. Poison Sun - Russian Racketeers
(previously unreleased; from the ‘Virtual Sin’ sessions)
16. Big Nature - One Way Ride
(feat. Chandler Mogel from Outloud & Talon on vocals; previously unreleased)
17. Legs Diamond - Missing A Part
(previously unreleased; from the sessions for the album ‘Diamonds Are Forever’)

CD2:
1. Soul Doctor - You’re All That I Want (Single Remix)
(2011 shortened remix of the song which originally appeared on the album ‘Soul Doctor’; this version previously unreleased)
2. Crown Of Thorns - I Won’t Wait
(previously available on the compilation album ‘Crown Jewels’; from the recording sessions of the album ‘Crown Of Thorns’)
3. Harem Scarem – Easier
(previously unreleased song)
4. Robin Beck - The One
(previously released on the 2011 album ‚The Great Escape‘)
5. Torben Schmidt - Run Away
(previously unreleased on CD)
6. Mark Spiro - Say Your Prayers
(previously unreleased)
7. House Of Lords - Spirit Of Love
(previously released on the album ‘Demons Down’)
8. Mitch Malloy - Anything At All (Live)
(recorded live at Firefest 2008; previously unreleased on CD)
9. Dogface - Fired
(previously unreleased)
10. Kane’d - Rock Against The D.J.
(previously unreleased)
11. Royal Hunt - Back To Square (Live)
(recorded live in Atlanta, USA in 2009; previously unreleased)
12. M.ill.ion - What I Want
(previously unreleased; from the sessions for the album ‘Kingsize’)
13. Johnny Lima - Nowhere Left To Go
(previously unreleased)
14. Tommy Denander - Where Is The Fire
(previously unreleased on CD; feat. Mikkey Dee on drums and John Leven on bass)
15. Chris Laney - Coming Home
(previously unreleased)
16. Bulletrain - Take Me To The Sun
(previously unreleased on CD; from the self-financed EP of the band)
17. Subsignal – Wingless
(previously unreleased demo version)

Goodbye Thrill / Goodbye Thrill (2007)

0016Goodbye Thrill

Ferreira名義での活動でも知られるブラジル出身のマーク・フェレイラと、Funny Moneyのギタリストだったディーン・クレイマーが中心となり結成されたグッドバイ・スリルのデビュー・アルバム。中々いいです。一口にメロディアス・ハードといっても、メロディック・メタル寄りのものから、正統派ハードロックの範疇に入るもの、AOR的なもの、ハード・ポップと音楽性には幅があるわけですが、グッドバイ・スリルはそういったカテゴライズがしにくいバンドです。ビートルズからの影響を少し感じさせるところがポイントかな?とにかくちょっと新しいタイプのメロハー・バンドとして注目していきたいと思います。本作の収録曲では、"Super Perfect World"と"Rainy Days"が特にカッコよくてお勧めです。日本盤ボーナストラックは、"Rainy Days"のボー・ヒル・ミックス・バージョンです。Ratt、Warrant、Wingerなどのプロデューサーとして知られるあのボー・ヒルです。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Super Perfect World (Marc Ferreira)
02. Ticket To Paradise (Marc Ferreira)
03. Rainy Days (Marc Ferreira)
04. Give You Away (Marc Ferreira)
05. Let Me Sleep (Jace Pawlak)
06. Dead To Me (Marc Ferreira)
07. Fallen Heros (Marc Ferreira)
08. It’s Got To Be (Marc Ferreira)
09. Leap of Faith (Jace Pawlak)
10. Taste (Marc Ferreira)
11. Hungry! (Marc Ferreira, Dean Cramer)
[Bonus Track]
12. Rainy Days [Beau Hill Mix]

■Personnel
Marc Ferreira – Lead Vocals, Rhythm & Acoustic Guitars
Dean Cramer – Lead Guitars, Acoustic Guitars, Backing Vocals
Pete Eiselman – Drums
Dutch – Bass, Backing Vocals

Producer - John Kivel & Marc Ferreira

FireHouse / FireHouse (1990)

0015Firehouse

アメリカのメロディアス・ハードロック・バンド、ファイアーハウスのデビュー・アルバム。ライナーによると、ビル・レヴァティ(Gt)とマイケル・フォスター(Dr)のいたWhite Heatと、C.J.スネア(Vo)とペリー・リチャードソン(Ba)のいたMaxx Warriorというバンドが合体してファイアーハウスが誕生したそうです。1stアルバムですが曲の完成度は非常に高く、アメリカのバンドらしいスカっとしたサウンドと良質のメロディが楽しめます。特質すべきはC.J.スネアの溌剌とした歌いっぷり。よく伸びるハイトーンはメタリックなものではなく、しなやかで温かみもあってとても心地よく感じます。アルバムの各曲とも素晴らしいのですが、中でも筆者のお気に入りは、哀愁のメロディが印象的な"All She Wrote"、ポップで楽しいサビを一緒に口ずさみたくなる"Don't Treat Me Bad"、ハードロックバンドとしての実力を発揮したスピード曲"Overnight Sensation"、素直で心温まるバラード"Love of a Lifetime"です。

このアルバムは、本国アメリカでダブル・プラチナ、カナダ、日本、シンガポールでゴールド・ディスクされるなど大ヒットとなりました。また、4枚のシングルカットのうち、最初の"Shake & Tumble"はチャート・インしなかったものの、"Don't Treat Me Bad"が全米チャート19位、"Love of a Lifetime"5位、"All She Wrote"58位という記録を残しています。プロデュースはデヴィッド・プレイターで、元々はドラマーでサンタナでプレイしたこともあるようです。ファイアーハウスの1st、2ndの他には、Dream Theater、Night Rangerなどのアルバム制作も行っています。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Rock on the Radio (W. Leverty, C. Ellis, M. Foster,  C. Snare)
02. All She Wrote (W. Leverty, C. Snare)
03. Shake & Tumble (W. Leverty, C. Snare, P. Richardson, M. Foster)
04. Don't Treat Me Bad (W. Leverty, C. Snare, C. Ellis, M. Foster)
05. Oughta Be a Law (W. Leverty, C. Snare, C. Ellis)
06. Lover's Lane (W. Leverty, C. Snare, C. Ellis, M. Foster)
07. Home Is Where the Heart Is (W. Leverty, C. Snare)
08. Don't Walk Away (W. Leverty, C. Snare)
09. Seasons of Change (W. Leverty, C. Snare)
10. Overnight Sensation (W. Leverty, C. Snare, C. Ellis, M. Foster)
11. Love of a Lifetime (W. Leverty, C. Snare)
12. Helpless (W. Leverty, C. Snare)

■Personnel
C.J. Snare - vocals, keyboards
Bill Leverty - guitars, backing vocals
Perry Richardson - bass, backing vocals
Michael Foster - drums, percussion, backing vocals

Producer - David Prater
Executive Producer - Michael Caplan

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