メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。

Vox Dominatas / Guild of Ages (1999)

0328Vox Dominatas









アメリカのメロハー・バンドGuild of Agesの4thアルバム。バンド改名からは2作目となります。ダニー・マルティネズ(Vo, Gt)、アンツ・トゥルヒーヨ(Gt, Key)、ジェイムズ・ローステッター(Ba)、スティーヴ・スタンツ(Ds)と2ndアルバムHeat Of Emotion から同じメンバーで、プロデュースもAxeのボビー・バースで変わらず。同じくAxeのボブ・ハリスがバック・ボーカルで引き続き参加しています。

アメリカン・ハードロックとしては珍しいウェットで叙情的なメロディがこのバンドの魅力。先輩バンドAxeと共通する音楽性です。本作でもその持ち味は変わっていません。時代に合わせてヘヴィな要素が加わっていますが、それも味付け程度でむしろ楽曲の幅を広げる効果が出ているようです。1作ごとに低下傾向だった楽曲のクォリティも少し持ち直したように感じます。中でも、哀愁メロディが秀逸な#2"Change (Hey You)"、#3"Bring The Revolution On"、#9"Waiting For The Dawn"、曲展開がドラマチックな#7"Set Me Free"などは、Guild of Agesの本領発揮の佳曲だと思います。なお、本作にはカバーが2曲収録されています。#6"Wish That I Was There"は、ジョナサン・ケイン(Journey, Bad English)のアルバムBack To The Innocence 収録曲、#10"Hungry Like The Wolf"はDuran Duranの1982年の大ヒット曲です。他の曲と明らかにメロディラインやリズムが違っていて、最初「ん?」となりましたが、聴き慣れると意外にイイ感じで違和感は無くなりました。

ボーナス・トラックの4曲は3rdアルバムOne のヨーロッパ盤にカップリングされているLive Over Germany からの抜粋です。Live Over Germany そのものの入手は難しいようですが、東芝EMIから出ている国内盤1st~4thのボーナス・トラックとして全14曲が分割されて収録されているので、これらを買い揃えれば全曲を聴くことができます。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. Let It Go (Martinez, Trujillo, Lostetter, Stuntz)
02. Change (Hey You) (Martinez, Trujillo, Lostetter, Stuntz)
03. Bring The Revolution On (Martinez, Trujillo, Lostetter, Stuntz)
04. Save Me Tonight (Martinez, Trujillo, Lostetter, Stuntz)
05. Jump In The Fire (Martinez, Trujillo, Lostetter, Stuntz)
06. Wish That I Was There (Cain, Waite)
07. Set Me Free (Martinez, Trujillo, Lostetter, Stuntz)
08. When You Run Away (Martinez, Trujillo, Lostetter, Stuntz)
09. Waiting For The Dawn (Martinez, Trujillo, Lostetter, Stuntz)
10. Hungry Like The Wolf  (Taylor, Taylor, Taylor, Rhodes, Le Bon)
[Bonus Tracks]
11. No Heroes (Live) (Barth, Nazarian)
12. Cold Sweat (Live) (Sykes, Lynott)
13. Life Goes On (Live) (Martinez, Trujillo, Lostetter, Stuntz)
14. Stand Or Fall (Live) (Martinez, Barth, Trujillo, Marone, Benson)

■Personnel
Danny Martinez - vocals, guitar
Anthony "Antz" Trujillo - guitar, vocals, keyboards
James Lostetter - bass, vocals
Steve Stuntz - drums,  vocals

Bobby Barth - keyboards, background vocals
Gusty Christensen - keyboards
Bob Harris - background vocals

Producer - Bobby Barth

Millenium / Millenium (1997)

0327Millenium









アメリカのハードロック・バンド、Milleniumの1stアルバム。と言っても中心人物のラルフ・サントーラ(gt)以下、トッド・プラント(vo)、オリヴァー・ハンソン(ds)、ショーン・フィリップス(gt)はいずれもEyewitnessのアルバム・レコーディングに参加していたメンバー。Eyewitnessが2ndアルバムでダーク&ヘヴィ路線に舵を切りファンの不評を買ったため、苦肉の策として、平行して別バンドでEyewitnessの1stのメロハー路線を継続するため結成されたのがこのMilleniumということらしいです。分かったような分からないような話ですが、結果として本筋のEyewitnessは2ndを出したきりで消滅、Milleniumのほうが生き残って4枚のアルバムを残すという皮肉な結末となっています。で、このアルバム、詳細は不明ですがどうやらMilleniumとして新たにレコーディングしたものではなく、Eyewitnessのデビュー前90~93年にかけての古いデモ音源をかき集めてアルバムに仕立て上げたものらしい。というわけで、本作はMillenium名義の1stアルバムですが、実質はEyewitnessの3rdアルバムで、録音時期はEyewitnessの1stと同じ。なんだかな~。。。

そんな訳ありのアルバムにも関わらず、これがまたすこぶる出来がいい。数次にわたる録音でミックスなどもラフなため音響的にはイマイチで統一感もありませんが、楽曲・演奏・歌唱の水準は非常に高いです。トッド・プラントの野太い声、ラルフ・サントーラの丸太ん棒のようにぶっといギター、おまけにメンバーのみなさんの体格まで太くてまあ暑苦しいことこの上ないのですが、それでもとにかく素晴らしい。ヘヴィなリフと対照的なテクニカルで華麗なギターソロが印象的な#1"Together As One"、キャッチーでポップなメロディが気持ちよい爽快系メロハー#2"Believe In Love"、サビの哀愁メロディが最高にカッコいい#3"Marianne"、ギターのクリーン・トーンも用いた繊細なアンサンブルが光る#7"Gabriella"、哀愁メロハーでありながら力強い#8"Gonna Let You Go"と#9"Invincible"など名曲・佳曲のオンパレード!いわばEyewitness1stのアウトテイク集なのに、その1stとなんら遜色ない出来です。中途半端なカバー曲がない分、むしろこちらの方が上かも知れません。恐るべしラルフ・サントーラ!

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
1. Together As One (Lyrics & Music R. Santolla)
2. Believe In Love (Lyrics K. Sterling/R. Santolla/T. Plant, Music R. Santolla)
3. Marianne (Lyrics J.Forte/Todd Plant, Music R. Santolla)
4. Come Back (Lyrics & Music R. Santolla)
5. Almost Made It To Heaven (Lyrics & Music R. Santolla)
6. Hold On (Lyrics & Music R. Santolla)
7. Gabriella (Lyrics J.Forte, Music R. Santolla)
8. Gonna Let You Go (Lyrics J.Forte, Music R. Santolla)
9. Invincible (Lyrics J.Forte, Music R. Santolla)

■Personnel
J. Todd Plant - lead vocals, backing vocals
Ralph Santolla - guitar, bass, keyboards, backing vocals
Oliver Hanson - drums
Wayne Koho - bass
Sean Phillips - rhythm guitar

Steve Gruden - backing vocals
Jesi Forte - backing vocals
Phil Cherry - backing vocals
Billy McKnight - backing vocals
Paul Prator - additional keyboards
Kent Smith - additional keyboards
Brian Benscoter - additional keyboards
Roger Stephan - drums on 7, 8, 9

Producer - Ralph Santolla

Forbidden Colors / Harlan Cage (1999)

0326Forbidden Colors









アメリカのメロハー/AORバンドHarlan Cageの3rdアルバム。前2作ではL.A.グリーン(Vo, G)とロジャー・スコット・クレイグ(Key, Vo)の二人のユニットでしたが、本作ではこれまでサポート扱いだったビリー・リースギャング(G)がメンバーとしてクレジットされています。なお、ライナーノーツによるとベース担当としてクレジットのあるWilhelm Wannabe Remarkableはビリー・リースギャングの変名だそうです。プロデュースはロジャー・スコット・クレイグです。

本作もいつも通り、これでもかっていうほど哀愁たっぷりの路線です。楽曲が似通っていて「聴いたことある」感が半端じゃありません。もう、どの曲がどのアルバムに入っていたのか分からなくなるくらいです。褒め言葉にするなら、それだけ揺るぎない音楽性ということでしょう。前身バンドFortuneのセルフ・カバー#3"Thrill Of It All"が収録されていますが、そのFortune時代から音楽性は一貫しています。今回ちょっと異色なのは、#8"Feel The Wheel"、#10"Late Night Escapades"、#13"What A Fool I've Been"とやけにハードな曲が3曲もあること。このバンドにこういう音は求めていないわけで。うるさいからやめてほしい。一方、#2"Chinatown"、#7"A Little Rain"、#11"Before The Night Is Gone"などは洗練されたライトAOR路線で、都会の夜景にピッタリのムードです。やっぱりこっちの方が魅力的。この路線メインで行ってくれたら嬉しいんだけどなぁ。

本作のバッキングを務めるサポート・ミュージシャンをざっと見ておくと、ギターに前2作にも参加していたマイケル・ターナー、ドラムはThe StormやGregg Rolie Bandでプレイしているロン・ウィクソ。それから、バック・ボーカルに前作に引き続きAOR系セッション・ボーカリストのトミー・ファンダーバークが加わっています。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. No Sunday Bride
02. Chinatown
03. Thrill Of It All
04. Can't Tame The Raven
05. Hard Yellow Line (You Lied To Me)
06. Last Plane Out
07. A Little Rain
08. Feel The Wheel
09. Making My Way Back To You
10. Late Night Escapades
11. Before The Night Is Gone
12. Two Ships In The Night
13. What A Fool I've Been [Bonus Track]
All songs written by Roger Scott Craig & L. A. Greene

■Personnel
L. A. Greene - Vocals, Guitars
Roger Scott Craig - Keyboards, Vocals
Billy Liesegang - Guitar (except #2)

Ron Wikso - Drums
Wilhelm Wannabe Remarkable - Bass
Michael Turner - Guitar on #2
Tommy Funderburk - Backing Vocals
Chris Julian - Backing Vocals
Judy Mass - Violin on #4
Scott Joss - Fiddle on #4

Producer - Roger Scott Craig

In Progress / Work of Art (2011)

0325In Progress









スウェーデンのメロハー/AORバンドWork of Artの2ndアルバム。メンバーは前作同様ロバート・サール(Gt)、ラーズ・サフサンド(Vo)、ハーマン・フリン(Ds)のトリオ編成で、ベースと一部キーボードはサポート・メンバーが担当しています。また、#11"Castaway"は曲作りと演奏にアンダース・リドホルム(Grand Illusion)が加わっています。音のほうは基本的に前作と同じ路線、つまりスウェーデンのバンドらしい清涼感のあるAOR寄りのメロディアスハード。明るくキラキラしたアレンジも前作同様です。ただ、TOTOっぽさが少し薄れて幾分ハードになった印象はあります。

収録曲全てが佳曲と言えますが、その中でも、空高く舞い上がるような爽快感が心地よい#1"The Rain"、#2"Nature Of The Game"、ちょっとハードでEclipseっぽい感じもある#4"Never Love Again"、#5"Eye Of The Storm"、#9"Emelie"、ポップで甘いメロディが印象的な#8"Call On Me"、本作の中ではTOTOの影響が最も顕著な#10"Fall Down"などが特に気に入りました。高揚感に溢れたメロディ、隅々まで神経の行き届いたスタイリッシュなアレンジ、安定感抜群のインスト・パート、そして透明感のある伸びやかなボーカル、全てが高い水準を示しています。ただ、前作にも同じことを感じたのですが、決定的な名曲が無い。耳に残って忘れようとしても忘れられないようなメロディというのが無いんです。たとえばFair Warningの"Burning Heart"とか、Tykettoの"Forever Young"とか、そういう曲が。
 
評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. The Rain (music : Robert Säll, lyrics: Hanif Sabzevari)
02. Nature Of The Game (music & lyrics: Robert Säll)
03. Once Again (music : Robert Säll, lyrics: Hanif Sabzevari/Robert Säll)
04. Never Love Again (music & lyrics: Robert Säll)
05. Eye Of The Storm (music & lyrics: Robert Säll)
06. Until You Believe (music & lyrics: Robert Säll)
07. The Great Fall (music & lyrics: Robert Säll)
08. Call On Me (music : Robert Säll, lyrics: Hanif Sabzevari)
09. Emelie (music : Robert Säll, lyrics: Hanif Sabzevari/Robert Säll)
10. Fall Down (music & lyrics: Robert Säll)
11. Castaway (music : Anders Rydholm/Robert Säll, lyrics: Hanif Sabzevari)
12. One Step Away (music & lyrics: Robert Säll)
13. Fall Down (acoustic version ) [Japan bonus track]

■Personnel
Lars Säfsund - Vocals
Robert Säll - Guitars
Herman Furin - Drums

Keyboards & Programming - Work of Art

Andreas Passmark - Bass on #1, #2, #4, #6, #7, #8
Henrik Linder - Bass on #3, #9
Urban Danielsson - Bass on #5, #10
Jehad Hammad - Bass on #12
Anders Rydholm - Bass, Keyboards, Rhythm Guitars on #11
Jonas Gröning - Keyboard Solo on #3, #5, #8

Producer – Work of Art

7800° Fahrenheit / Bon Jovi (1985)

0324Fahrenheit










1985年にリリースされたBon Joviの2ndアルバム。1stに続き世界で300万枚も売れ、全米チャート37位を記録するヒット作となりました。メンバーはジョン・ボン・ジョヴィ(Vo)、リッチー・サンボラ(Gt)、デヴィッド・ブライアン(Key)、アレック・ジョン・サッチ(Ba)、ティコ・トーレス(Ds)、プロデューサーもランス・クインと前作と変わりありません。

前作には外部ライターが関わった曲が何曲かありましたが、本作はほとんどジョン・ボン・ジョヴィとリッチー・サンボラを中心にバンドが書いた楽曲で占められています。そのせいかあるいはマイナー・キーの曲が多いためか、1stそして3rdに比べると地味で華がない印象があります。でも、#2"The Price Of Love"、#3"Only Lonely"、#7"The Hardest Part Is The Night"、#8"Always Run To You"などは、ちょっと感傷的で甘酸っぱい哀愁が感じ取れて、この時期のBon Joviならではの佳曲だと思います。まあ、あまり面白くない曲もいくつかあるので、総合評価としては傑作アルバムとは言いにくいかな。

なお、オリジナル盤の10曲に加えて、ライブ音源6曲入りの2枚組「1998 Special Edition」、ボーナス・トラックとしてライブ音源4曲を収録した「2010 Special Edition」もリリースされています。
 
評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. In And Out Of Love (Jon Bon Jovi)
02. The Price Of Love (Jon Bon Jovi)
03. Only Lonely (Jon Bon Jovi, David Bryan)
04. King Of The Mountain (Jon Bon Jovi, Richie Sambora)
05. Silent Night (Jon Bon Jovi)
06. Tokyo Road (Jon Bon Jovi, Richie Sambora)
07. The Hardest Part Is The Night (Jon Bon Jovi, Richie Sambora, David Bryan)
08. Always Run To You (Jon Bon Jovi, Richie Sambora)
09. To The Fire (Jon Bon Jovi, Richie Sambora, David Bryan)
10. Secret Dreams (Jon Bon Jovi, Richie Sambora, Tico Torres, Bill Grabowski)

1998 Special Edition bonus CD
01. Tokyo Road (Live in Japan, 1985)
02. In and Out of Love (Live in Japan, 1985)
03. The Hardest Part Is the Night (Live in Japan, 1985)
04. Silent Night (Live in Japan, 1985)
05. Only Lonely (Live in Japan, 1985)
06. Tokyo Road (Live in Rio de Janeiro, 1990)

2010 Special Edition bonus tracks
[Previously Unreleased: Recorded Live During The 7800º Fahrenheit Tour]
01. In and Out of Love (Live version)
02. Only Lonely (Live version)
03. Tokyo Road (Live version)
04. Silent Night (Live)

■Personnel
Jon Bon Jovi – Lead Vocals, Backing Vocals, Guitar
Richie Sambora – Electric Guitar, Acoustic 6 & 12 String Guitars, Backing Vocals
Alec John Such – Bass, Backing Vocals
Tico Torres – Drums, Percussion, Backing Vocals
David Bryan - Keyboards, Backing Vocals

Tom Mandel - Synthesizer
Jim Salamone - Programming
Randy Cantor - Programming

Producer – Lance Quinn

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