メロディアス・ハードロック名盤探訪 別館

哀愁・叙情・爽快...メロハー、AOR、ハード・ポップ、メロディック・メタルの傑作との出会いを求めて。

We'll Rock You To Hell And Back Again! / Outloud (2009)

0307Outloud










ギリシャ人マルチ・ミュージシャン、ボブ・カティオニス(G & Key)を中心に結成されたOutloud(アウトラウド)の1stアルバム。「メロハー界期待の新星」みたいに宣伝されていましたね。ところが、1曲目とラストの曲はまるっきりパワー・メタル、それ以外の曲はメロディ・ラインはメロハーなんだけど演奏はどう聴いてもメタルそのもの。それもそのはず、ボブ・カティオニスとドラムのマーク・クロスはFirewind出身でメタル畑の人なんですね。メタルからメロハーを聴くようになったリスナーと、クラシックなハードロックやAORからメロハーに入ったリスナーでは感覚が違うかもしれないけど、後者の筆者としてはここまでガシャガシャ、ドカドカ攻めて来られると、うるさいとすら感じちゃうの。メタル寄りのメロハーやメロディック・メタル全般が苦手というわけではないけれど、なんだかこれは聴きづらかったなぁ。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. What I Need (music:B. Katsionis/T. Kash  lyric:T. Kash/C. Mogel)
02. We Run (music:B. Katsionis/T. Kash  lyric:C. Mogel/T. Kash)
03. Tonite (music:B. Katsionis/T. Kash  lyric:T. Kash)
04. Search For Truth (music:B. Katsionis/T. Kash  lyric:T. Kash)
05. This Broken Heart (music:B. Katsionis/T. Kash  lyric:C. Mogel)
06. Breathing Fire (music:B. Katsionis/T. Kash  lyric:C. Mogel/T. Kash)
07. Wild Life (music:B. Katsionis/T. Kash  lyric:T. Kash)
08. Broken Sleep (music:B. Katsionis/T. Kash  lyric:C. Mogel)
09. Out In The Night (music:B. Katsionis/T. Kash  lyric:T. Kash/C. Mogel)
10. Lovesigh (music:B. Katsionis/T. Kash  lyric:C. Mogel)
11. Outloud! (music:B. Katsionis/T. Kash  lyric:C. Mogel/T. Kash)
12. We Run [Video Clip]

■Personnel
Chandler Mogel - Vocals
Bob Katsionis - Lead Guitar, Keyboards
Tony Kash - Rhythm Guitar
Jason Mercury - Bass
Mark Cross - Drums

Producer - Bob Katsionis

Gary Hughes / Gary Hughes (1992)

0306Gary Hughes










Tenのリーダーでボーカリストのゲイリー・ヒューズが、まだソロで活動していた時代にリリースした2枚目のアルバムです。前作よりハードロック色が強まり、よりTenに近いサウンドとなっています。とは言ってもTenを特徴付けるウェットな叙情性はまだそれほど色濃くはなく、収録曲の半分ほどはアメリカン・ハードロックっぽい雰囲気。そんな中で、センチメンタルなバラード#3"I Won't Break Your Heart"、ブリティッシュ・ブルース・ロックの伝統を感じさせる#4"Blonde Angel '93"、ブルージーな哀愁バラード#7"Till The Rivers Run Dry"、これもブルース・ロック色の強い#11"Renegade"あたりは、Tenのアルバムに入っていてもおかしくないタイプの曲です。バックのミュージシャンはあまり聞いたことのない名前ばかりですが、ギター・ソロは速弾きに走らずいい感じで泣いていて筆者としては好印象。総じてTenのファンや、ゲイリー・ヒューズのボーカルが好きという人なら十分楽しめるアルバムではないかと思います。

なお、後年3作目のPrecious Onesとのカップリング盤も発売され、こちらにはボーナス・トラックとして"Look At The Rain"が収録されています。

評価 ★★★★☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. This Thing Of Beauty
02. Seducer
03. I Won't Break Your Heart
04. Blonde Angel '93
05. Suspendered Animation
06. It Must Be Love
07. Till The Rivers Run Dry
08. Criminal
09. We Walk With Angels
10. Now Or Never
11. Renegade
12. Look At The Rain [Bonus Track]
All songs, music and lyrics by Gary Hughes

■Personnel
Gary Hughes - Vocals. Guitars, Bass
Aziz Ibrahm - Guitars
Lee Revill - Guitars
Gary Frankland - Bass
Steve Steadman - Bass
David Hewson - Keyboards
Howard Smith - Keyboards
Darren Lamberron - Drums
Darren Wilcock - Drums
Steve Frankland - Drums

Producer - Gary Hughes, Simon Humphrey

Momentum / Line of Fire (2010)

0305Momentum










アメリカのメロハー・バンドLine of Fire(ライン・オブ・ファイアー)の5年ぶりの2ndアルバム。レコーディング・メンバーは若干入れ替わっていますが、事実上ニッキ・ディマージ(Gt)とショーン・ペラタ(Vo)の二人のユニットのようで、前作と音楽性に変わりはありません。楽曲の出来は前作より良い印象ですが、まあJourneyタイプのメロハーですね。哀愁メロディの#2"Obsession"、爽快なスピード・チューン#6"The Fire Never Dies"、少しアーシーな#8"In The Stone"、モロJourneyな#10"Ghost In Your Heart"などは結構いい曲だと思いました。演奏も手堅く、特にドラムは小気味良く好印象です。しかしながら、筆者としてはやっぱりボーカリストのネバネバして暑苦しい声質・歌い方が苦手です。ボーカルが変わると印象がグッと変わるような気がします。まあ、好みの問題と言ってしまえばそれまでなんですが。なお、ボーナス・トラックの#11"Breaking The Chains"はDokkenのアコースティック・カバーです。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. It Takes Time (Music&Lyrics - Dimage) 
02. Obsession (Music&Lyrics - Dimage) 
03. Give Me All (Music - Darst  Lyrics - Pelata) 
04. I'll Be The One Tonight (Music&Lyrics - Dimage) 
05. I Belong (Music - Dimage/Darst  Lyrics - Pelata) 
06. The Fire Never Dies (Music - Dimage  Lyrics - Pelata) 
07. I'm Crying For You (Music&Lyrics - Darst) 
08. In The Stone (Music&Lyrics - Darst) 
09. Undone (Music - Darst  Lyrics - Darst/Pelata) 
10. Ghost In Your Heart (Music&Lyrics - Dimage) 
11. Breaking The Chains [Bonus Track]

■Personnel
Nikki Dimage - Guitars, Keyboards & Backing Vocals
Shawn Pelata - Lead Vocals
Thomas Clark - Guitars

Ed Darst - Guitars, Piano
Jeremy Thomas – Drums
Eric Welch – Bass
Rob Holder – Guitars

Producer - Line of Fire
Executive Producer - Matthew Rudzinski

Demons Down / House of Lords (1992)

0304Demons Down










アメリカのハードロック・バンドHouse of Lordsの3rdアルバム。またまたメンバー・チェンジが行なわれ、グレッグ・ジェフリア(key)とジェイムズ・クリスチャン(vo)以外は総入れ替えとなっています。リズム・セクションは元Whitesnakeのトミー・アルドリッジ(ds)と元Quiet Riotのショーン・マクナブ(b)、ギターは元V.V.S.IのChick(デニス・チック)という布陣です。他にもティム・ピアースとダニー・ジェイコブスの2人のギタリストと、Kissのポール・スタンレー、前身バンドGiuffriaのボーカリストだったデヴィッド・グレン・アイズレー、女性ボーカリストのフィオナ、アイナがバック・ボーカルでクレジットされています。プロデューサーはこれまでのアンディ・ジョンズから、前作でミックスを担当していたデヴィッド・ソナーに交代。また、レーベルもRCA, Simmons Recordsを離れてVictoryからのリリースとなっています。

さて本作は、ジェフリア&クリスチャンに加えて外部ライターを数多く起用したせいか、楽曲の充実度は前2作を上回り、文句の付けようのない傑作ハードロック・アルバムとなりました。まさに名曲のすし詰め状態。ツワモノ揃いのメンバーによるどっしりとしてスケールの大きなサウンドが素晴らしすぎます。しかしながら商業的には成功を収めることができず、2000年代に復活するまでバンドは活動停止(解散?)に追い込まれてしまいます。なんとも不運というか残念な結末です。

01. O Father (J. Christian, G. Giuffria, M. Baker, B. Marlett)
荘重なキーボードに導かれてスタートするミドル・テンポのナンバー。最高のオープニング曲です。曲作りにはマーク・ベイカーとボブ・マーレットという2人のソング・ライターが参加しています。マーク・ベイカーはSignalなどへの曲提供でも知られています。ボブ・マーレットの方はThe Stormなどに曲提供しています。


02. Demons Down (J. Christian, G. Giuffria, M. Baker)
タイトル・トラックです。乾いたアコギが印象的に残るブルージーな曲で、ギター・ソロもメチャクチャカッコいいです。これもマーク・ベイカーとの共作曲。彼は本作収録曲中8曲でクレジットされています。

03. What's Forever For (,M. Baker, J. Christian, G. Giuffria)
哀感漂うメロディとゴスペル風のコーラスが印象的なバラード。ジェイムズ・クリスチャンの上手さが光る名曲です。この曲もマーク・ベイカーとの共作となっています。

04. Talkin' 'Bout Love (G. Giuffria, J. Christian, S. Johnstad, T. Aldridge, M. Baker)
ツェッペリンの影響を感じさせるヘヴィでドラマチックなナンバー。共作者の一人スティーヴ・ジョンスタッドは1stでも"I Wanna be Loved"を書いています。

05. Spirit Of Love (M. Spiro, G. Giuffria, J. Christian, T. Pierce)
ハウス・オブ・ローズには珍しく洗練されたAORっぽい雰囲気のバラード。著名なソング・ライターであるマーク・スピロと、ゲスト・ギタリストのティム・ピアースがクレジットされています。リード・ギターはティム・ピアースかもしれませんね。

06. Down, Down, Down (J. Christian, M. Baker, G. Giuffria, B. Marlett)
ヘヴィでワイルドなロックン・ロール。ちょっとAerosmith風かな。マーク・ベイカー&ボブ・マーレットとの共作曲。

07. Metallic Blue (G. Giuffria, J. Christian, M. Baker, M. Slamer)
これもハウス・オブ・ローズには珍しいポップでちょっとオシャレなスピード・チューン。文句なしにカッコいいです。ギター・ソロも出色の出来。マーク・ベイカーとマイク・スラマーが作者としてクレジットされていますが、後にマイク・スラマーは自身のバンドSteelhouse LaneのアルバムMetallic Blueでセルフ・カバーしています。本作と同じ時期にリリースされたHardlineの1st収録曲"Dr. Love"はやはりマイク・スラマーとマーク・ベイカーの共作曲で、これも同じくMetallic Blueでカバーされています。

08. Inside You (M. Spiro, A. Pasqua, G. Giuffria, J. Christian)
ストリングスをバックに切々と歌われるバラード曲。並みのシンガーだったら冗長に感じられそうですが、さすがはジェイムズ・クリスチャンです。マーク・スピロと共に、ジャズ・ピアニストでGiantのメンバーだったアラン・パスクアが共作者に名前を連ねているのが目を引きます。そう言えばGiantのLast of the Runawaysでもこの2人の共作曲が何曲もありました。

09. Johnny's Got A Mind Of His Own (J. Christian, M. Baker, G. Giuffria)
一転してシンプルでタイトなロックン・ロール。こういう曲だとトミー・アルドリッジのドラムの凄さがよく分かりますね。

10. Can't Fight Love (M. Baker, M. Slamer, J. Christian, G. Giuffria)
ラストはいかにもこのバンドらしい、グッとテンポを落としたハードロック・ナンバーです。タメにタメたリズムがゾクゾクするほどカッコいい。マーク・ベイカーとマイク・スラマーとの共作曲です。

評価 ★★★★★
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Personnel
James Christian - lead vocals
Gregg Giuffria - keyboards, background vocals
Tommy Aldridge - drums, background vocals
Sean McNabb - bass guitars, background vocals
Chick - guitars, background vocals

Tim Pierce - guest guitars
Danny Jacobs - guest guitars
Paul Stanley - guest background vocals
Fiona - guest background vocals
Aina - guest background vocals
David Glen Eisley - guest background vocals
Billy Trudel - guest background vocals

Producer – David Thoener, House of Lords


Strangeways / Strangeways (1985)

0303Strangeways










イギリス(スコットランド)のメロディアス・ハードロック・バンド、ストレンジウェイズ(Strangeways)の1stアルバム。Strangewaysというと、後にGiantのボーカリストとなるテリー・ブロックが在籍したことが知られていますが、この1stではトニー・リドルという人がボーカルを担当しています。他のメンバーはイアン・J・スチュワート(Gt)、デイヴ・スチュワート(B)、ジム・ドラモンド(Ds)、アラン・トムソン(Key)。プロデュースはJourneyなどを手がけ80~90年代の売れっ子プロデューサーだったケヴィン・エルソン。

跳ねたリズムの曲が多く、ちょっとオシャレなハードAORという路線でしょうか。しかし、このオシャレ感が今となっては逆に陳腐な印象となってしまっています。80年代特有の深い残響音が災いして、各パートの音にベールを被せたようでこれもマイナス・ポイント。好みもありますが、ボーカリストの苦しげな金切り声もいただけないなぁ。ただ、よく聴くとメロディ・ラインはかなり魅力的だと思いました。なお、筆者の聴いているのは、イギリスの再発レーベルRock Candyによる2011年リマスター再発盤で、ボーナス・トラックとして5曲のデモ音源が収録されています。デモなので音質はより悪く、熱心なファンでなければオマケとしての価値は高くはないでしょう。

評価 ★★★☆☆
 ★★★★★ 傑作
 ★★★★☆ 秀作
 ★★★☆☆ 佳作
 ★★☆☆☆ 凡作
 ★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。

■Tracks
01. The Kid Needs Love
02. Hold Back Your Love
03. Close To The Edge
04. Heartbreak Zone
05. Cry Out
06. Power Play
07. Breakin’ Down The Barriers
08. Now It’s Gone
09. More Than Promises
10. Hold Tight
Bonus Tracks
11. All The Wrong Reasons (Demo)
12. Hold On (Demo)
13. Close To The Edge (Demo)
14. Breakin’ Down The Barriers (Demo)
15. Streets On Fire (Demo)
All songs written by Ian J. Stewart 

■Personnel
Ian J. Stewart - Lead Guitar, Background Vocals
David Stewart - Bass Guitar, Background Vocals
Tony Liddell - Lead Vocals
Jim Drummond - Drums, Background Vocals
Alan Thomson - Keyboards

Tony Rivers - Additional Background Vocals
Alan Carvell - Additional Background Vocals

Producer – Kevin Elson

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